幼児教育を語るひろば

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幼児教育で大事にしたいこと(6)

(6)役割分担・きまり
入園して来た子どもたちに聞いてみました。すると、家庭生活で自分に見合った役割を、主体的に果たした経験があるという子は殆どいません。基本的生活習慣が培われていないこと、生活体験が不足していることが分かります。

きっと少子化のため、壊れ物でも扱うように過保護に育てられていたのでは?  その反面、将来は一流大学へ、更に一流会社へ入れたいと、親は欲張っているようですが・・・

いずれにしても子どもたちは、家庭において当然果たすべき役割を未経験のまま入園して来ます。
入園は社会生活への第1歩です。初めて経験する多様な課題が、子どもたちを待っています。ですから子どもたちは、余計にどうしたらよいか戸惑います。

入園するとすぐに、子どもたちには色々な役割が課せられます。日替わりのメニューもあれば、週単位・月単位・学期単位と・・・ 個人・集団に関わる役割が一杯あります。

役割分担の意義は、園生活の能率を高めるだけではありません。役割分担によって仕事をこなすことで、人間(友人)関係の密度が深まります。それぞれの役割を果たすことで、自他に役立つ喜びを感じるようになるのです。

積極的に役割を分担するようになった子どもたちは、家庭生活や社会生活でも活躍出来る子になっています。役割分担は、子どもたちの社会性を伸ばすと共に、主体性も培っているのです。

年長さんになると与えられた役割よりも、自ら必要と思われる役割に気づくようになります。それは社会人になってから、仕事を積極的に果たす態度に繋がります。

園生活での係活動を思い出してみました。必要に応じて係を設けていました。

窓係(窓やカーテンの開閉)   机係(机や椅子の整理整頓)
図書係(保育室の本の整理)   道具係(遊具などの整頓) 
お花係(花瓶の花の管理・花壇の植物の世話)
電気係(照明やテレビのスイッチを点消灯) 
掲示係(掲示物の管理)   連絡係(先生からの伝達事項)      
飼育係(小動物の世話)   掃除係(保育室の清掃) 
給食係(昼食時の世話)   配り係(文書類の配布) 
など。


きまりは家庭にもありますが、園生活にも色々なきまりがあります。
園のきまりには、「自他の尊重」が基底にあります。つまり、「みんなのため・じぶんのため」のきまりです。

きまりを守るには、きまりを納得することが前提です。納得出来ないきまりは、守ろうとする気持ちを持たせるのが難しいのです。納得させるには、きまりに妥当性があることと、共通理解が得られることが必要条件です。

幼稚園のきまりを拾ってみると、次のようなものがあります。

お話を聞く時はおしゃべりしない  遅刻しない(時間を守る)
忘れ物をしない   本はていねいに扱う   きちんと挨拶をする
友だちと仲良くする   保育室などはきれいに使う
登園・降園時には園服を着る   遊具は仲良く大事に使う 
など。

園のきまりは、きまりと言うより到達目標・努力目標であることが分かります。集団生活を通して、社会性を育てるためにあるのです。

(幼児教育で大事にしたいこと・終)


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