幼児教育を語るひろば

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子どもの権利

ノーベル平和賞 (子どもの人権のために)
10日ノルウェーのノーベル賞委員会から、2014年度の平和賞が発表されました。受賞者は、パキスタンのマニラ・ユスフザイさん(17歳)とインドのカイラシュ・サティヤルティ氏(60歳)の二人です。

マララさんは、自身生命の危機を乗り越えて、女性や子どもの教育を受ける権利を訴えていることで知られています。特に昨年7月に、国連で「1人の子・1人の教師・1冊の本・1本のペンが世界を変える」と、素晴らしい演説をしたのが忘れられません。

サティヤルティ氏は、インドのボランティア団体「児童労働に反対するグローバルマーチ」を設立して、不当に奴隷のように働かされている子どもたち8万人以上を、そうした状況から救出しました。

ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は「世界中の若者に希望を与えることに、焦点を当てたかった。」と、言っています。子どもの人権尊重・子どもの権利保証に、光を与える受賞になったと思います。


子どもの権利
1989年11月20日、「子どもの権利条約」が国連で採択されました。あれから25年、子どもたちの「生存」・「発達」・「保護」・「参加」の権利は保障され、成果は上がっているのでしょうか?

「ユニセフニュース243号」によると、「多くの国々で子どもたちの権利は守られるようになったが、まだこうした権利を未だに享受出来ないでいる子どもたちも多い。」と報じています。(権利条約を締結している国と地域は194)

成果としては、次のようなことが紹介されていました。

ポリオ
1988年に比べ、世界の症例数が99%も減った。

出生登録
2000〜2010年の間に、58%から65%にまで伸びた。

新生児死亡
1990年に比べ、3分の1以上減少。

妊産婦死亡
1990年に比べ、45%減少。

就学前教育への就学率
1990年〜2011年の間に、33%から50%までに伸びた。

児童労働
2000年以来、3分の1減少。

遊びとスポーツ
場所が確保されるようになった。

話は変わりますが、わが国では2000年に「児童の虐待防止等に関する法律(児童虐待防止法)」が施行され、2004年には同法が改正されました。お陰で児童虐待を受けたと思われる場合の対応が、スムーズになってきました。

それは良いのですが、過日厚労省から児童相談所が受けた児童虐待相談対応件数が発表されました。それによると2012年度(平成24年度)は66.807件もあったそうです。1990年度(平成2年度)は1.101件、2000年度(平成12年度)は17.725件ですから、減るどころか急増しています。(増えたのは、児童虐待防止法の成果にも拠りますが・・・)

つい最近も、次々と虐待事件が報じられています。東京では5歳の次男の遺体を遺棄し、4歳の次女に首輪をはめて監禁虐待した親がいます。大阪では2歳の次女が両親から暴行を受けて、頭の骨を折る大怪我をしました。滋賀では8歳の長男が鎖で繋がれ監禁放置されていたのを、救出したという事件がありました。

児童虐待の加害者は、実母が57.3%・実父が29.0%で、殆どが家庭内で起きています。被害を受ける児童は、小学校入学前の幼児が43.5%・小学生が35.2%で、低年齢児が断然多いのが実態です。

虐待の内容は次のようです。
①身体的虐待・35.3%(殴る・蹴るなど) ②心理的虐待・33.6%(言葉に拠る脅しなど) ③その他(性的虐待・ネグレクトなど) 

虐待の原因は、家庭環境や家族関係に拠るものが殆どです。
家庭経済困難・夫婦の不仲・片親家庭・母親の育児困難や放棄・子育てに自信が無い・両親いずれかの精神状態が不安定・意図しない妊娠に拠る出産・・・ など。

焼け野の雉子(きぎす) 夜の鶴

キジ(雉子)は巣のある野原が焼けると、わが身の危険を省みずに子を助けに行きます。鶴は霜の降りる寒い夜には、自分が寒いのを我慢して子を羽で覆って暖めます。

野鳥でさえ、必死で子どもを守ります。ましてや人間、親が子を思う気持ちは極めて深いはずです。
確かに子育ては大変です。可愛い子には旅をさせたい気持ちも分かります。でも過ぎたるはなお及ばざる如し、急いでは事を仕損じます。心しましょう!


 

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