幼児教育を語るひろば

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忙しい先生たち

書棚を整理していたら、20年以上も前のノートが出て来ました。小学校長時代、思いつくままに教育に関わることを記録したものです。その中に、先生方の忙しさについて触れたものがありました。今の先生方にも当てはまることではないでしょうか?

問題を持つ子どもに対して、先生方がもう少し余裕を持って柔軟に対応出来る教育システムなら、心配される問題行動もかなり減少するのではないだろうか?

最近の先生は「子どものことをあまりつかんでいない。」と、批判される。例えば、一人一人の子どもの誰と誰が仲良くて、誰と誰が仲悪いか?  誰がみんなからボイコットされているか?  この子は今どんな悩みを抱いているか? ・・・  などという学級集団の様子に、少しも気づかない、あるいは気づこうとしない。

どうして先生方は気づかないのか?  子どものことが掴めなくなってきたのか?
それには色々な理由が考えられるが、一つは先生方が子どもと共に過ごす時間が、非常に少なくなっていることだと思う。せいぜい教室での授業時間だけが、子どもと接する時間になっている。

昔のことを言うと笑われるかも知れないが、かっては休み時間になると、先生は子どもたちと一緒に運動場で野球や鬼ごっこに興じていた。つまり子どもと一緒に遊ぶ中で、子どもと色々話し合うチャンスがあった。子どもたちからは、色々な情報が自然と集まって来た。

「先生、あの二人は喧嘩したんだよ。」・「A君はこんないたずらをしたよ。」・「ぼく昨日ディズニーランドへ行ったんだ。」・・・  子どもたちの会話から、クラスや一人一人の様子が浮き彫りになって、よく分かったものだ。

ところが今の先生は、休み時間になれば資料を印刷したり、事務的な仕事に追われたりして、結構忙しい。
授業が終わっても、書類を書いたり・会議をしたり・明日の準備をしたり、帰る時まで仕事が待っている。時にはPTAや地域の行事にも参加しなければならない。

ともあれ、先生にとって一番大事なのは、授業にしっかり取り組んで、子どもたちと行動を共にすることではないだろうか?

児童理解をテーマに、わざわざ研究会で時間を費やすより、先生たちが子どもと一緒に遊ぶ方が児童理解の早道なのだが?

子どもの心は一見単純そうだが、実は結構複雑で、自分に都合悪いことは大人にも隠してしまう。だからこそ普段から子どもと親しく接して、子どもたちの世界に先生が入り込むようにしておかないと、何か問題が起こってからでは、子どもたちは何も答えてくれない。
普段から子どもたちと何でも言えるような関係・雰囲気をつくっておくことが、何よりも大切なことである。
  


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