幼児教育を語るひろば

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子どもの幸福度

「幸福度」と言えば、ブータンの「国民総幸福論」を思い浮かべます。

「ユニセフ・ニュース241号」に、「先進国における子どもの幸福度ー日本との比較」という特集記事が載っていました。それによると世界における日本の幸福度は、総合順位で31カ国中6位でした。なかなかの好順位です。
調査内容は、「物質的豊かさ」・「健康と安全」・「教育」・「日常生活上のリスク」・
「住居と環境」の5分野に渡ります。

ただし日本は総合順位は良くても、各分野ごとにばらつきがあって問題があると言います。「教育」と「日常生活上のリスク」は共に1位ですが、「物質的豊かさ(所得と物質の両面から測る)」は21位です。5分野には相関性があるので、成績が良かった分野も将来悪化する心配があります。

「物資的豊かさ」の分野で順位が低い背景には、貧困の問題があります。日本の
子どもの相対的貧困率(各国の相対的貧困ラインより下の生活をしている割合)は、14.9%で22位、貧困の深刻度を示す貧困ギャップは26位でした。

さらに所得だけでは表せない子どもの実際の生活水準を、物質面から比較するために用いられた子どもの剥奪率(*参照)においても18位と、子どもの貧困を測るいずれの指標でも下位に位置づけられています。相対的貧困率に課題があるようです。

豊かさを謳歌しているはずの日本です。子どもたちの貧困が深刻だと言われても、ピンときません。でも今年1月には、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行されました。

*「子どもの年齢と知識水準に適した本」・「屋外レジャー用品」・「屋内ゲーム」・「修学旅行や学校行事の参加費」・「宿題をするのに十分な広さと照明がある静かな場所」・「インターネットへの接続」・「新品の衣服」・「誕生日・命名日・宗教行事などのお祝い」の8つの項目のうち、2つ以上が欠如している子どもたちの割合と定義される。


話はブータンに戻りますが、ブータンはヒマラヤ山脈東端にある貧しい国です。GNP(国民総生産)もGDP(国内総生産)も、世界では最貧国です。でも「幸福とは物質的豊かさでは無く、精神的豊かさのことだ。」と、「国民総幸福量」を自負しています。

国民の大多数は、未だに自給自足で、伝統文化を守って暮らしています。相対的貧困ラインがどこにあるのか分かりませんが、それでも本当に幸せなら、何か学ぶべき点があるに違いありません。


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