幼児教育を語るひろば

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攻撃は最大の甘え

「赤ちゃんの時は可愛かったけれど、最近は言うことを聞かないし、すぐ攻撃的になるので困っています。」と、A君(4歳)のお母さんは嘆きます。

子どもの誕生という劇的瞬間から、お母さんは子どもを抱いて・乳を飲ませて・生活環境を整えて・・・ 可愛いわが子のために頑張ってきました。そんな親の心を知ってか知らずか、なぜ攻撃的な子になってしまったのでしょうか?

実は赤ちゃん時代にも、すでに攻撃性はあったのです。赤ちゃんの頃は、大部分の時間を眠って過ごします。幼児期よりは、手がかかりません。だから親は気づかなかったのです。

幼児期になると子どもは活発に行動するようになりますから、親も気づくようになるのです。攻撃性は、親への甘えの裏返しです。自分の方が、親より上位だという気持ちが強いのです。でも、親を認めている証でもあるのです。

子どもの攻撃性は、誕生日を迎える頃により現れるようになります。
気に入らないと、すぐにかんしゃくを起こして泣き叫んだり、怒って物を投げつけたりします。親をぶったり、つばをはきかけたりもします。第一反抗期は、こうして迎えるのです。

攻撃性は、幼稚園や保育園での集団生活が始まるといっそう強くなります。順位や縄張りを争う、本能的な衝動によるものです。だからこそ幼児期は、大切なしつけの時代でもあるのです。自主性や積極性など、攻撃性をプラス面へ活かす
時期でもあります。

子どもは大人の行動を模倣しながら、社会のルールやマナーを身につけて行きます。我慢することも覚えます。でも模倣を強要する必要はありません。幼児期になると子どもの好奇心・探求心が旺盛になってくるので、自然に大人の模倣とバランスを取るようになります。社会人として自律するための、成長過程でもあるのです。

ところで子どもの好奇心や探求心をうまく導き出すのは、親(特に母親)の役目です。それには、人や自然との触れ合う機会を、子どもに多く持たせることが大事です。

攻撃性は、人間(動物)の本能です。生きて行くためには、必要不可欠な行為です。暴力は、それに起因します。ただ人類は、暴力を儀式化することが出来ました。冷静に自分の主張を述べたり、相手の言い分を聞くことが出来ます。戦うだけで無く、抑止力もあり、転移行動も取れます。約束(法律や常識)やマナー(挨拶・握手・スキンシップなど)がそれです。行事やスポーツも、転移行動の一種です。

子どもの攻撃性は、なだめて和らげることが出来ます。愛されている・保護されているという実感があれば、子どもはなだめに従い攻撃性も薄れます。
子どもの攻撃性をなだめる方法をまとめてみました。

*子どものストレスを解消してあげる。(遊びやスポーツで)
*子どもの環境を変えてあげる。
(家庭や幼稚園・保育園での立場を理解する。特に友人関係に留意する。)
*子どもの心情を把握する。(子どもと間・距離を置いて観察する)
*知的理解によって、攻撃性をコントロールする。(子どもの話をよく聞く)

攻撃性は、生きて行こうとする子どもの甘えです。そうやって社会性が育って
行くのです。叱責では無く、暖かく見守ってあげましょう!


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