幼児教育を語るひろば

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再・いじめ

2012年度に、全国の小中高校で約20万件のいじめがあったことが、文科省の問題行動調査で分かりました。件数は、2011年度の2.8倍に急増しました。急増した訳は、いじめが大きな社会問題になって、学校などが積極的にその把握に取り組むようになったからだと言われます。

それでも20万件は、氷山の一角に過ぎないと関係者は言います。まだまだいじめの理解や捉え方が、不十分だと言うのです。

いじめは、元をたどれば本能的な行動と結びつきます。特に幼児期のいじめに、それが現れているように思います。

強い子が弱い子をいじめるのは、本能的に自分の優位を確立したいからです。順位制社会は、私たちの生活の基本的様式です。好きな子と遊んで嫌いな子を排除するのは、いわゆる縄張り意識の現れです。集団(群れ)は、縄張りによって安定します。

人間は、本能的に自分の優位を確立するために、また自分の縄張りを築くために闘うのです。幼児は、自分の要求が通らないと駄々をこねます。暴力を振るう時もあります。優位性の現れです。関心を抱いた子(好きな子)に、意地悪したりいじめたりすることがあります。これは、縄張り意識の現れです。

それに、何と言っても幼児期は自己中心的です。第一反抗期も、幼児期と重なります。でも人格が形成される大事な時期でもあります。だから本能に任せていじめを許してもよい、という訳には参りません。

子どもは、大人の姿を見て育ちます。先ずは、大人の世界からいじめを無くすことが必要です。世界に目をやると、まだまだ各地で紛争が続いています。人類は、いま大量破壊時代に在るとも言われます。これを見ている子どもたちへ、「いじめをやめろ!」と言っても聞いてはもらえません。

世界を持ち出すまでもありません。新聞やテレビのニュースでも、毎日のように暴力事件を報じています。
子どもたちが生活する場、家庭はどうでしょうか? お父さんがワンマンだ・お母さんはすぐ怒る・お兄ちゃんお姉ちゃんは暴言を吐くし暴力も振るう・・・ 日常的に、いじめの原因となる争いが絶えません。 

そんな家庭の子どもは、いつ攻撃されるか分からないという不安や恐怖の中で生活しているのです。それらが、逆にいじめっ子を育てる危険もあります。

いじめの加害者は、心理的にも生理的にもバランスを崩していると言われます。生活環境の影響と考えられています。ですからいじめの解決には、加害者の心理的・生理的診断も必要になります。

人類は長い歴史を経て、闘争本能を知的にコントロール出来るようになりました。人類が築いた大切な文化です。挨拶・おもいやり・共感・尊敬・感謝・愛情・・・ などは、どれもいじめを否定するために生まれた文化です。
スポーツは、いじめを無くすために役立ちます。闘争本能が転移し、儀式化されたものと言えます。

でもいくら対策を講じても、いじめは無くなりません。「いじめはやめよう!」・「いじめは悪いこと!」と言っているだけでは、解決しません。いじめを許さない姿勢(態度)と環境づくりが大事です。子どもたちの知性を高める活動を促して、いじめの無い社会を再生させましょう!


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