幼児教育を語るひろば

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学力調査

先日経済協力開発機構(OECD)による2012年の国際学習到達度調査(PISA)の結果が、公表されました。それによると日本の子どもたちの学力が、前回より向上したことが明らかになりました。結構なことです。
ただ対象は15歳の通学生徒にしぼられているので、その他の年齢ではどうなのか? 心配もあります。

調査内容は、実生活で遭遇しそうな具体的な場面を設定して、そこで生じる課題を解決させるものです。pisaの調査については、前にもこのブログで触れています。
内容は、数学的リテラシー(応用力)・読解力・科学的リテラシーの3分野から出題されています。

学力とは? 学習の結果、それがどれだけ身についているかということです。
同じ学力でもPISAの調査と、文科省が実施している全国学力調査とでは、少し違います。

pisaのそれは、応用力にウエートを置いていますが、文科省の学力調査は、知的能力を試すものが多くなっています。
そのため後者は、成績の序列化がし易くなります。

学力のカテゴリーは広く、今回のPISAの調査も文科省の学力調査も、学習における限られた範囲の到達度調査に過ぎません。要は今回の調査結果を、どう利用するかに掛かります。正答率が低かった問題についても、原因がどこにあるかを解明して、それにどう対応して指導に活かすかを考えることが大事です。

文科省の学力調査は、来年度から学校別成績を各自治体の教育委員会が公表出来るようになりました。公表結果が一人歩きすると、学力とは単なる知識量と狭義に解釈される心配があります。そして子どもたちを差別したり、その成長を阻んだりしたら本末転倒です。

ここで注意しなければならないのは、学力調査の結果が良ければ教育の目的が達成されたと思うことです。なぜなら教育の目的は、人格の完成を目指すことです。ペーパーテストだけで人格を調査することは出来ません。それに、学力は人格形成のための手段なのですから。

いずれにしても学力調査の結果は、子どもが学んだことをどの程度理解出来たか? 過去に経験しているか? 何に興味・関心を持ったか? そして身に付けたか? など、 それらを考察する資料に過ぎません。

子どもたちは、彼らを取り巻く教育環境(家庭・学校・地域社会・人間関係・文化・伝統・・・)に影響を受けながら育ちます。それも、1歩1歩ゆっくりと歩みを進めます。そして必要な事象を継続的な選択によって身につけながら、成長・発達して行くのです。


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