幼児教育を語るひろば

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再・子どもを見る目

「何をやっても、ぐずで困るんです。」と、ぼやくお母さんがいました。
動作の遅いわが子を見ると、ついこんな愚痴が口をつきます。

この子の動作は確かに遅い、でも確実で誤りが無いように、確かめながら物事をやり遂げようとしているようにも見えます。本当は、着実で信頼出来る性格ではないでしょうか? ぐずでダメと思っていた子が、実は案外しっかりした子だったという話は一杯あります。

悪い面ばかりという子は、めったにいません。ですから多面的に子どもの様子を観察し、出来るだけ良い点を見つけて、それを伸ばすようにしましょう。それが子育てで、一番大事なことなのです。

一見飲み込みが早く機敏に見える子も、実は意外と深まりに欠け、丁寧さや確実さが無いということはよくあります。だから、外見だけで子どもの価値を判断するのは危険です。(大人もそうですが)

子どもを見る目で忘れてならないのは、欠点を見つけて叱るだけではダメだということです。むしろ大事なのは、欠点をカバーして正常に戻す力があることです。つまり固定観念で子どもを見ないで、悪い面を良い面として活かす指導力のことです。要は、外見で人間を見るな! と言うことに尽きます。


才能を見出す目

ヘレン・ケラーとサリバン先生
20歳でヘレン・ケラーの家庭教師になり、三重苦のヘレンのしつけや教育に献身的な努力を払い、見事彼女の才能を開花させたサリバン(アン・サリバン)先生の話は有名です。

ヘレン・ケラーは、2歳の時に病いの高熱で聴力・視力・言葉を失いました。そのため両親は、ヘレンを不憫に思って甘やかして育てました。ですからサリバン先生がヘレンと出会った時は、ヘレンは手に負えない7歳のわがまま娘でした。

サリバン先生は生まれながら弱視で、一時は全く見えない時期もありました。でもヘレンの家庭教師になった頃は、手術をして見えるようになっていました。彼女は目の手術で入院中に、看護婦からキリスト教を学びました。そのお陰で閉じていた心を開き、人間愛に目覚めたと語っています。

さらに友人で聴覚障害を克服したローラ・ブリッジマンからも、彼女は大きな影響を受けました。どんな困難な事態に遭遇しても、めげない・諦めないという強い心は、その交友の中で培われたと言います。

アン・サリバンはその経験を生かして、ヘレン・ケラーのしつけや教育に当りました。指文字や言葉を教えながら、ヘレンの才能を引き出し伸ばしました。二人の師弟関係は、50年も続きました。


トーマス・エジソンと母
エジソンは幼児期から、好奇心の強い子でした。小学校へ入学したものの、教師の指導法と折りが合わずに中退してしまいました。

でもエジソンのお母さんは、彼の好奇心や探究心を認めて、むしろ応援してくれました。何でも確かめないと気が済まないエジソンのために、家の地下室に実験室まで造ってくれました。父親の方は、批判的だったようですが・・・ 母親の理解があったからこそ、後のエジソンがあるのです。

(参考)ヘレン・ケラーは、20世紀の世界三大重要人物として、
    エジソン・チャプリン・レーニンを挙げています。

(付録)
上村白鴎・通称八兵衛 (江戸時代の中〜後期に活躍した陶芸家)
白鴎は、尾張家藩主のお気に入りでした。夏のある日、お城へ呼ばれたので城門を通ろうとしたら、門番たちに制止されてしまいました。彼は、暑いのでふんどしだけ纏ってやって来ました。門番たちはその身なりから判断して、お城へ入れてくれなかったのです。

白鴎はふだんから仕事以外のことには無頓着で、外出だからといって着飾ることもありません。暑ければ裸で、寒ければ普段着を重ね着して過ごしました。それより作品造りに没頭すると、他事には気遣いしなかったのです。でも彼の作品は高く評価され、京の公卿たちにも愛用されました。

天才の奇行をよく耳にします。奇行より、その才能が尊ばれるのです。「ぼろを纏った少年を尊敬せよ」という諺が、西洋にあります。
子どもを見る目の参考になさってください。



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