幼児教育を語るひろば

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をりふしの移りかはるこそ

沖縄が梅雨明けしたそうですから、いよいよ本格的な梅雨が本州にやって来ます。 それにしても今年は、梅雨入りが早かった割には雨が少ないようです。東京は台風3号の接近で恵みの雨を期待しましたが、いつの間にか温帯低気圧に変わって、雨も空振りに終わってしまいました。

きょうも前線と関東の南に停滞する低気圧の影響で、東京は小雨が降っています。ところによっては大雨のようですが、東京はそれほどでもありません。
でも私は、梅雨時のこのしとしと雨が好きです。緑も深まって、アジサイやクチナシの花が雨空に似合います。

6月の初め、友人に連れられて東京の水瓶と言われる奥多摩湖まで行ってきました。ふだんなら水没しているはずの山肌が、黄ばんだ地層を露出していました。見た目でも、貯水量は5〜6割を切っているのが分かります。きょうの雨で、少しは潤ったでしょうか?

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 ダムの堤防から写す

梅雨の別名は、「五月雨(さみだれ)」です。「五月雨をあつめてはやし最上川」と、芭蕉は詠みました。この場合の五月雨は、しとしと雨では無くてザーザー降りの雨だと思います。
水害が伴わない程度に、雨脚の激しい雨を期待しているのですが・・・

話は飛びますが「春と秋、どちらが好き?」と尋ねると、多くの人が秋と答えます。この梅雨時のじめじめが、嫌われる理由の一つになっているようです。
源氏物語でも、「春秋のあらそひに、むかしより秋に心する人は、かずまさりけり。(野分)」とあります。

でも前にも述べたように、私はなんとなくこの梅雨の季節が好きです。だれか賛成者はいないかと、探したところ、いました。「徒然草」の吉田兼好です。

青葉になりゆくまで、よろづにただ心をのみぞなやます。花橘は名にこそ負へれ、なほ梅のにほひにぞいにしへのことも立ちかへり、恋しう思ひ出らるる。山吹の清げに、藤のおぼつかなきさましたる、すべて思ひすて難きこと多し。
灌仏の頃、祭の頃、若葉の梢すずしげに茂りゆく程こそ、世のあはれも、人のこひしさもまされと、人の仰せられしこそ、げにさるものなれ。五月あやめふく頃、早苗とる頃、くひな(水鶏)のたたくなど、心ぼそからぬかは。六月の頃、あやしき家に夕顔の白く見えて、蚊やり火ふすぶるもあはれなり。六月祓(みなづきばらへ)またおかし。(19段)

「かの白く咲けるをなむ夕顔と申し侍る。花の名は人めきてかうあやしき垣根になむ咲き侍りける。」(源氏物語・夕顔)


梅雨時は、こんなことを考えたり書いたり、気持ちものんびりと落ち着くので好きです。


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