幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

子育てのアプリ

4日付け朝日新聞の社会面に「スマホでしつけ大人気」という見出しで、「鬼から電話」というアプリが空前のヒットを飛ばしているという記事が載っていました。

昔は「言うことを聞かないと鬼が来るよ」と、子どもを叱る定番の台詞がありました。いまは「忙しくて子どもを叱る余裕が無い」・「叱り方が分からない」という親が増えたので、叱るのを(しつけを)スマホのアプリに任せるようになったという訳です。

子どもが言うことを聞かない時、スマホのボタンを押すと、画面に怖い鬼のアニメーションが登場します。
「こらあ、言うことを聞かないと辛〜い 辛〜い鍋に入れて食べちゃうぞ。言うことをしっかり聞きなさい。」と、結構怖いアプリだそうです。

「読み聞かせ」・「泣き止ませる」・「寝ない時」・「お薬を飲まない時」・・・など、事前にダウンロードしたアプリを起動して、子どものしつけに活用する子ども向けのアプリのニーズが高まっているとのことです。
この他にも子育てを応援するアプリが、続々と登場しているそうですから驚きです。

もちろん、子どもの成長への悪影響を心配している学者もいます。恵泉女学園大の大日向雅美教授は「怖いから従うというのは一時的な効果。何が悪いのかを、子どもに理解させなければ。」と、訴えています。
私は、それでも不十分だと思っています。

叱ることは、しつけの大事な手段です。ただ 乳・幼児期は、情緒が分化発達する時期です。しかし知的・性格的な面が、まだ未発達な時期でもあります。そんな時期に、必要以上の恐怖心を植え付けるのは感心しません。
叱る時は、親子が向き合って、言葉でよく説明して安心感を持たせる必要があります。

一般的には、感情的に叱ってはいけないと言われます。でも叱る行為は、親子の情緒的なやり取りなのです。実は感情のこもらない叱り方は、子どもに通じません。だからスマホのアプリで叱っても、しつけにはならないのです。

子どもは、なぜ言うことを聞かないのでしょうか?
原因を探ると、親子関係に由来することが多いのです。さらに原因を追求してみると、過保護による甘やかしや放任による愛情不足が、根にあることが分かります。

甘やかしで耐性の無い子どもになる・一貫性の無いしつけで情緒不安定になる・親が怒りっぽいので子どもも怒りっぽい・遊びが少ないので社会性が身につかない・愛情不足のため不満が募る・・・・

スマホのアプリでいくらしつけても、自主・自立の生活態度を身に付けさせるわけには参りません。
自己統制力というのは、親子の人間関係で育つのですから。


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/1330-d9ac8fbb