幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

初午 (行事と子ども)

今日は初午です。立春が過ぎて、最初の午の日です。
幼い頃、近所に稲荷神社がありました。初午の日になると、母は 「お稲荷さんへ
お参りに行ってきなさい。」と、必ず私と弟に声をかけます。

当日のお稲荷さんは、出店もあって、いつもより賑やかです。出店の中に、キツネの面と竹馬(1本の竹の先に馬の面が付いている)を売る店がありました。
境内では、キツネの面をかぶり、1本足の竹馬にまたがって遊ぶ子どもたちがいました。私と弟も、すぐにその仲間に入って遊びました。

立春は過ぎたと言っても、まだまだ寒い時期です。でも私たちは、お稲荷さんの境内で元気に走り回っていました。今考えると、母は初午の行事を上手に利用して、私たちを外で遊ばせていたのです。

子どもと関わる季節の行事が、一杯あることに気づきます。いくつか挙げてみます。

お正月
お正月は、改まって 「新年おめでとうございます」と、家族や近所の人たちへ挨拶をします。人間関係を確かめ・深めます。お年玉を貰って、嬉しい気持ち・感謝の気持ちを抱きます。いずれも子どもの成長にとって、大切なことです。

寒稽古
1年で最も寒い時期に、スポーツや習い事の稽古をします。それも、早朝や寒い場所を選んで行います。そうして心身の鍛錬を図るのです。

成人の日
今年、関東は大雪に見舞われました。寒稽古のような成人の日になりました。満20歳になった若者たちを祝うと共に、大人としての自覚と責任を持たせる日でもあります。昔は成人を祝う儀式として、男は「元服」 女は「結髪(くしあげ)」 がありました。

やぶ入り
奉公に出た子どもたちが、休みをもらって実家に帰る日です。
年2回、お正月休みと盆休みがありました。

節分
昔は年男・年女が豆まき役でしたが、今は子どもが主役です。
成長して歳の数だけ豆を食べられるのが、嬉しかったことを思い出します。

ひな祭り
3月3日で、「上巳」・「重三」の節句とも言われます。女の子の健やかな成長と幸せな結婚を願うお祭りです。
ひな人形を飾りますが、元々は身体の汚れを人形に託して祓う行事でした。
(流しびなの行事が各地に残っている)

端午の節句 (子どもの日)
「重五」の節句と言われます。中国では、ショウブの葉を浸した酒を飲む風習があります。日本では、ショウブ湯に入ります。(室町時代から)  ショウブは尚武に通じるというので、武家社会では「尚武の節句」として大事にされました。(鎌倉時代から)
鯉のぼり・武者人形が主役になってきたのは、江戸時代になってからです。鯉は竜門を上って竜になったという中国の伝説から、端午の節句に飾られるようになりました。

七夕
笹飾りを作ったり短冊に願い事を書いたりして、七夕は今や子どものお祭りです。

盂蘭盆会 (うらぼんえ)
祖先の霊を供養する日で、かっては子どもの活躍する場が一杯ありました。霊を迎えるために、盆棚作りをしたり盆道を掃除するのが子どもの役目でした。キュウリやナスにオガラ(麻がら)の足を刺して、先祖が乗る馬を作りました。今は盂蘭盆会の行事そのものが、特に都会では廃れてきました。

七五三 (関西では「十三参り」)
これこそ子どものための行事です。貴族・武家社会では、髪置(かみおき)・袴着(はかまぎ)・帯解き(おびとき)など、子どもの成長を祝う行事がありました。これらがひとまとめになって、今の 「七五三」になりました。(大正時代から)

子どもが無事一人前に成長するのは、昔は難しいことでした。ですから子どもの健全な成長を願って、季節の行事も考えました。先人たちの知恵です。


コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/1303-e953ad57