幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

武蔵野

わが家は練馬区ですが、武蔵野市との境界線近くにあります。JR吉祥寺駅までは、
徒歩で30分余で行けます。買い物などの生活圏は吉祥寺駅周辺です。

吉祥寺(武蔵野市)は、住みたい町のナンバーワンと言われます。武蔵野の面影を
残し、 緑に囲まれ、それでいて近代的なセンスに溢れ、おしゃれな雰囲気が漂う
町です。私も長い間この町の小学校と幼稚園に勤めていましたから、とても愛着が
あります。

私の散歩道は、吉祥寺駅の南側にある井の頭公園までです。公園の1周時間を
含め、約1時間半の行程です。 帰りはバスを利用しますが、余裕がある時は
往復歩きます。

公園は、正式には「井の頭恩賜公園」と言います。 恩賜というからには、天皇家
(あるいは徳川将軍家)から賜ったものでしょうか? まだ調べていません。

弁財天を望みながら井の頭池を1周して、必ず「お茶の水井戸」に立ち寄ります。
徳川家康が清らかな湧き水を見て、これを江戸城まで引かせたと言われます。
神田上水の源泉です。今は若い人たちのパワースポットとして有名です。

時々ですが、「井の頭自然文化園」にも参ります。動物園・水生動物園・熱帯鳥
温室・資料館・彫刻館(北村西望の作品を展示)・・・・ などを巡ります。

公園一帯は 「井の頭池遺跡群」 として、東京都の指定史跡になっています。 
縄文時代の竪穴住居跡も見つかっていて、旧石器時代の石器も出土しています。
公園の周辺を流れる玉川上水も、雑木林の風景と素敵にマッチしています。

国木田独歩は、名作[武蔵野]で 「武蔵野の美 今も昔に劣らず」と言いました。
独歩が [武蔵野]を発表したのは、明治31年(1898年)[国民の友]の誌上です。
昔の武蔵野とは、今の埼玉県入間市辺りのことを指しています。

独歩の言う武蔵野は、もう少し広範囲です。 当時の東京府とその近郊を指して
います。(ただ東京の南北は狭いと言ってますが・・・)
小金井当たりの記述は多いのですが、吉祥寺についてはあまり出てきません。
ただ井の頭池から流れ出た水が、神田上水になることを書いています。

秋の中ごろから冬の初、 試みに中野あたり、或は渋谷、又は小金井の奥の林を
訪うて、暫く座て散歩の疲を休めて見よ。 これ等の物音、忽ち起り、忽ち止み、
次第に近づき、 次第に遠ざかり、 頭上の木の葉風なきに落ちて微かな音をし、
それも止んだ時、自然の静粛を感じ、永遠(エタルニテー) の呼吸身に迫るを
覚ゆるであろう.


独歩は武蔵野の林の風景を、ツルゲーネフの作品に出て来るロシアの林の風景と
比べています。武蔵野は楢の木・ロシアは樺の木ですが、どちらも落葉樹で黄葉し、
趣きがあると、その美しさを称賛しています。

彼は武蔵野の秋の様子を、日記にこう記述しています。

11月4日 ー 「天高く気澄む、 夕暮に独り風吹く野に立てば、天外の富士近く、
  国境をめぐる連山地平線上に黒し。星光一点、暮色漸く到り、 林影漸く遠し。」

同 18日 ー 「月を踏んで散歩す。青煙地を這ひ月光林に砕く。」

同 19日 ー 「天晴れ、風清く、露冷やかなり。 満目黄葉の中緑樹を雑ゆ。
  小鳥梢に囀ず。一路人影なし。独り歩み黙思口吟し、足にまかせて近郊を
  めぐる。」



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://freesia7.blog10.fc2.com/tb.php/1281-85108ca3