幼児教育を語るひろば

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心変わりと嘘

「男心(女心?)と秋の空」、秋空は変わり易いものです。同じように男女の愛は、
移ろい易いと言われます。

「惚れた腫れたは当座の内」、人の気持ちは変わるものです。安易に信じるのは、
やめましょう。 「念には念を入れよ!」 です。

心変わりと嘘は、少し違います。

前者は、初めはそう思って心に決めていたのが、途中で気が変わってしまうことです。
後者は、初めから本当で無いことを言ったり行ったりすることです。

登場人物の心変わりをテーマにした小説や物語は、昔から数多くあります。

尾崎紅葉の 「金色夜叉」は、特に有名です。
主人公の間貫一は、学生時代世話になっていた鴫沢隆三の娘 宮と恋仲になります。でも宮は心変わりして、銀行家の息子富山唯継と結婚します。怒った貫一が熱海の海岸で 「僕の涙で必ず月を曇らせて見せる」と、宮に言う言葉は有名です。

心変わりの話は、欧米にも一杯あります。オペラ 「カルメン」もそうです。
ドン・ホセは、婚約者ミカエラを裏切ってカルメンの色香に迷います。
然し心変わりしたカルメンは、闘牛士エスカミーリョといい仲になります。
復讐を迫ったドン・ホセは、最後にカルメンを殺して幕を閉じます。


嘘には2系統あります。1つは、あまり害がありません。エープリルフールにつく嘘は、
ユーモアと同じです。空想と現実の区別がつかない幼児の嘘も、本気になって取り
上げる必要はありません。

「嘘つきは泥棒の始まり」と、幼児の嘘を厳しく叱る親がいます。でもあまり叱ると、
かえって嘘つき上手な子を育てることになり兼ねません。

嘘は、わが身を守るためにつくのです。本能的なものです。擬態と言って、周囲の
ものに色や形を似せる動物がいます。これも、身を守るための知恵です。

このような嘘を禁止すると、神話や童話まで否定されます。
「風がそよそよ」・「お日さまニコニコ」 などと、詩も作れません。
空想的思考やアニミズム的思考は、人間性を豊かにするものなのです。

もう1つは、人を傷つけたり落し入れたりする嘘です。ついてはいけない悪い嘘です。
昔から 「嘘らしい嘘は言ってもよいが、本当らしい嘘を言ってはいけない。」  と、
言います。

この系統の嘘は、非行化の兆しでもあります。 だからと言ってこの種の嘘を見つけた
時に、逃げ場の無い厳しい叱責は禁物です。それよりは、嘘をつかなければならない
心を読み取ってあげることが大事です。2度と嘘をつかないためにどうしたらよいか? 
共に考えるようにしましょう。

嘘は、必要悪でもあるのです。「嘘をついたことが無い人は手を挙げて」 と言われた
時に、もし手を挙げたらその人は嘘つき、という笑い話もあるくらいです。


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