幼児教育を語るひろば

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校長公募

大阪市の校長公募に、1282人の応募があったと報じられています。
(公募枠約50人) 
内教頭からの応募は約3割で、あとは会社員など学校外部からの応募者でした。

校長公募を批判する気持ちはありません。でも、気になることがいくつかあります。

教育の目的は、教育基本法にこう示されています。
「教育は人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」

この目的を実現するために、教育現場に身を投じる熱意の人であれば、公募だろうとトコロテン式だろうと、私は反対しません。
ただ校長の資格や職務は、学校教育法や同施行規則で規定されていますから、法治国家である以上最低限のことは守る必要があります。

では私が気になることを挙げてみます。それは公募に応じた人たちの、校長としての資質をどう評価するか? ということになるのですが・・・・

1、学校管理能力は?
 学校管理には、3つの領域があります。
 ①物的管理 ②人的管理 ③教育管理 がそれです。

①と②には、施設設備の管理と教職員の管理(服務管理)が含まれます。③は教育課程・教育活動の管理です。校長としては、教育目的を実現させるため特に力を入れる領域です。

③では教師の自主性を尊重しながら、校長は学校教育の目的・方針・教育計画の
周知を図ります。そして、教師が進んで職責を果たすように仕向けます。 
(私も③で苦労しました)

然し、①と②の領域を強化するのが、公募校長の狙いのような気がします。 
(もちろん教育活動を支えるためには、①と②がしっかり組織化され、統制されて
いなければなりません。) 
応募校長は、③にも手が回るでしょうか?

2、学校の組織化は?
 学校の教育方針・目的に十分叶う教育活動を展開するには、学校の能率的な組織化が必要です。そのためには、全ての教職員の個性・能力・特性に応じた組織となることが求められます。つまり、適材適所の組織化です。

それには全ての教職員の任務・役割りを明らかにし、分担したことがらを責任持って遂行させる必要があります。教職員との人間関係が薄い応募校長が、それを短時間で成し遂げられるのでしょうか?

3、地域との関係はは?
 最近の学校は、地域社会とのつながりがより深くなりました。地域とのお付き合いも増えて、学校が担う役割も多くなりました。内容を精選しなければ、雑務となって教育時間を奪うことにも成りかねません。

「環境教育」・「福祉教育」・「納税教育」・「防災教育」・「コミニティー教育」・・・ 断りにくい準教育的な活動も、どんどん学校教育に持ち込まれます。教職員が十分に理解し納得するような活動を、校長は選ばなければなりません。そうでないと、雑務は増えて行くばかりです。
教育界と無縁だった応募校長が、どう対応出来るのでしょうか?

4、協力する雰囲気は?
 落下傘で飛び降りてきたような応募校長が、上意下達式の学校運営だと、教職員の協力する雰囲気は失せます。規制よりは、もの言える自由な雰囲気が必要です。そうでないと組織としての一体感が無くなり、不満が溜まるようになります。

教育活動は、親・子・教師の人間関係の中で成り立ちます。その人間関係に不慣れな応募校長が、この環境にスムーズに溶け込めるでしょうか?

校長公募について、こんなことが気になりました。


コメント

校長公募の山内篤司です

HP校長公募を運営している山内篤司です。
リンクを貼らせて貰っていますが、よろしいでしょうか。
 民間人の校長も本田宗一郎氏とか松下幸之助氏のような人物ならあっても良いと思います。今でも日本中にそんな人物はいると思います。しかし、現代の本田宗一郎に「校長になろうかな?」なんて思う時間があるでしょうか。そうじゃなくてブラック企業をリストラされた様な人物しか校長に応募しないのです。

山内篤司様 返信が遅れて恐縮です。ブラック企業をリストラされた人しか校長公募に応募しないとのこと、困ったことですね。校長公募の発想自体にも、無理があるのではないでしょうか?

  • 2015/07/07(火) 09:45:31 |
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