幼児教育を語るひろば

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児童虐待の背景

警察庁は、今年上半期の児童虐待の状況を発表しました。(6日)
昨年同期と比べて62%増の248件で、2000年以降では最も多いとのことです。

児童虐待といじめについては、このブログでもしばしば取り上げて来ました。
一向に無くならないのは、現代社会に何らかの歪みがあるからではないでしょうか?

それは、家庭環境でしょうか? 
あるいは、それをベースにした人間性の問題でしょうか?

警察庁によると 「身体的虐待」が7割を占め、加害者の6割強が実の両親だと言います。 「性的虐待」も68件あり、加害者は養父と継父が計27人で最多です。
この中には、実母が子どもの裸の写真を写して売ったという事件もあります。
(被害者は0~3歳の男児) 呆れてものが言えません。

「育児放棄(ネグレクト)」も5件あり、両親共に放棄したケースが2件含まれます。
育児放棄された児童5人は3歳以下で、内2人が死亡しています。

警察が児童相談所へ通告した被害児童数は、摘発しなかった分を含めて、昨年同期比38%増の7271人にも達します。
この内子どもの目の前で配偶者に暴力を加える 「心理的虐待」の通告は、半数の
3634人にもなります。
でもこれも、氷山の一角に過ぎないのではないでしょうか?

問題のある家庭が虐待の温床になり易いことは、以前から言われていることです。
然しどんな家庭でも、夫婦関係・家族関係・家計・住居・仕事・・・ など、色々と問題
を抱えています。言い換えれば、どこの家庭にも 「虐待」の種はあるのです。

児童虐待の背景を、家庭問題から探ってみることにします。
(必ず虐待につながるというわけではありません。虐待の背景に、
 こんな家庭があったということです。)

①夫婦仲が悪い
 夫婦間のコミニケーションが無い家庭は、お互いに自分勝手な行動をしています。
チームワークもありませんし、信頼関係もありません。 お互いに孤立して不満が
鬱積し、 そのはけ口を子どもに求めるようになります。 夫婦円満で無ければ、
子育ては出来ません。

②母子(父子)家庭 
 離婚などでシングルマザー(シングルファーザー)になると、恋愛も自由ですから、
同棲相手が出来て虐待が始まるケースが意外とあります。子どもが恋愛や同棲の
邪魔になるし、同棲相手とは生さぬ仲ですから、愛情が持てないという例が多いの
です。途中から親子関係を築くことは、大変難しいことです。 愛情だけではダメで、
子ども理解(生育環境や成長状態も含めて)が必要です。

③経済状態が悪い
 家計が思わしく無いと、家庭の雰囲気が暗くなります。両親共稼ぎが多いため、
子育てにもゆとりがありません。 親は、手のかからない子どもに育って欲しいと
いう気持ちが強く、思い通りにならないとつい叱るようになります。
子どもも不安定で、すぐ反抗するようになります。すると親は、暴力で抑えようと
します。悪循環です。貧しさが虐待を生む例は、意外と多いのです

家計を豊かにするために 「わが家なりにどんな工夫や努力が必要か?」 と、
家族が一緒になって考え、明るい家庭づくりに努力することが大事です。

④若い親
 子どもを預けて共働きの場合が多いので、子どもと接する機会も少なくなります。
たまに子どもと接しても、子どもが駄々をこねたり泣きわめいたりすると、その気持
ちが分かりません。子どもへの愛情も不足し勝ちで、子育ても面倒になってきます。
それが高じて子ども嫌いになり、虐待につながる場合があります。

⑤子どもが嫌い
 「親になる資格が無い!」と、切り捨ててしまえばそれまでです。でもこんな親は、
幼児期に自身が虐待を受けたという事例が多いのです。子育てが楽しくなるような、
周囲からのサポートが必要です。また行政も、手立てを講じて欲しいと思います。


虐待の原因は、家庭問題にだけあるのではありません。加害者の人格や人間性の
問題もあります。社会的な風潮も影響します。それらについては また別の機会に
取り上げてみます。


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