幼児教育を語るひろば

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子どもの心 (1) 

万引き
知人のAさんが 「娘が万引きで補導された」と、大慌てで相談に見えました。
スーパーで娘のYちゃん(小6)が、友だちとアクセサリーを万引きしたのです。
千円程度のものですが、小6の女児が身につける物では無いとのことです。
Aさんは「なぜそんな物が欲しいのか? 気持ちが分からない。」と、嘆きます。

「お小遣いは、十分にあげていたのに・・・・」
「欲しい物は、買ってあげていたのに・・・・」
「どうして、万引きなんかしたのか?」 と、Aさんのボヤキは続きます。

Aさんの気持ちは分かりますが、大人の常識では理解しきれないのが万引きです。

Aさんの家庭は、Aさん夫婦・Yちゃんと妹の4人家族です。どちらかと言えば教育熱心で、放任家庭ではありません。Yちゃんも、特に問題がある子ではありません。学校の成績も良い方で、友だち関係も良好です。人の物を盗んではいけないことも、知っています。

それが、どうして万引きしたのでしょうか?
実は万引きした子どもたちにその理由を聞いてみると、「そんなことが理由と言えるか?」 と、首を傾げたくなるような返事が多いのです。

「友だちに誘われて」・「友だちもやっているから」・「万引きの話を聞いて興味を持ったから」・「スリルがあって面白そう」・「万引きのドキドキ感が楽しそう」・「お金を出さないで得だから」・「安物だから見つかっても返せばよいから」・「万引きの話や役割り分担が楽しいから」・・・・

万引きは遊び感覚で、悪いことをしているという気持ちが薄いのです。もちろん見つかった時には、「しまった」と思うのですが、一方に「弁償すればよい」という安易な気持ちがあります。

万引きが発覚した時は、叱って効果がある場合もあります。然し、逆効果の場合もあります。「バレて叱られたので、次は見つからないように上手にやろう。」と、より非行化する例もあるのです。
要するに、対処療法はダメということです。

万引きは、「万引きしてはいけない」ことを教えるより、「万引きしない心」を育てることが大事だと言われます。

人間の性格形成の基盤は、4~5歳までに出来上がります。性格づくりに関わるのは、先ずお母さんで、次に幼稚園・保育園の先生方です。

第一反抗期(2~3歳)が治まると、わがままも自主性に変わります。大人の(お母さんや先生方の)真似をして認められようとしますから、基本的習慣の形成に役立つようになります。そして、自律性が育ってきます。

自律性は自己統制力で、心のブレーキです。この心のブレーキが、「万引きしない心」になるのです。心のブレーキは、幼児期・少年少女期・青年期を経て磨かれます。20歳頃までには、より強固なブレーキとして完成します。
子どもたちの「心のブレーキ」を、ぜひ育てるようにしてください。


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