幼児教育を語るひろば

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新「子ども園」の設計

全国あちこちで、子ども園が誕生しています。「認定子ども園」・「総合子ども園」などと、まだ政局に利用されている段階ですが・・・・
でも、すぐに子ども園時代の到来です。そこで、子ども園造りについて一言。

子ども園は、子どもたちが1日の大半を過ごす場です。だから、安心して楽しく過ごせる施設設備でなければなりません。

従来の幼稚園や保育園の施設というのは、色々な法的規制があったので、どうしても画一的な施設になりがちでした。
ところが最近は、「学校施設マネジメント」 という専門化された組織が、学校施設の
設備・経営に関わるようになりました。それには下記のような今日的な課題があって、
解決に専門的な知恵が必要となったからです。

 *耐震化  *エコ改修(エコ・スクール)  *バリアフリー化
 *地産材の利用(木材・石材など)  *老朽化対策  *経費の削減
 *不使用施設(空き教室など)の活用  *少子化  *保育ニーズ

新しく誕生する子ども園も 法的な規制はあるでしょうが、課題をクリアするために、
柔軟な発想で施設設備の充実を図って欲しいと思います。


ディズニーランドは、子どもにも大人にも人気があります。創始者のウォルト・ディズニーは「ディズニーランドは、子どもたちだけのものでは無い。若者にも老人にもアピール出来る施設である。 なぜなら子どもの心は永遠で、一番価値があるのだから。」と、
言っています。

ディズニーランドは、夢を実現する場です。だから楽しいのです。
ディズニーは「夢を実現するために、Curiosity(好奇心)・ Confidence(自信)・ Courage(勇気)・ Constancy(一貫性)の、四つのが必要だ。」と、説いています。ディズニーランド設立の精神です。


新しい子ども園を設計する時にも、設立の精神をしっかり持つことが大事です。
幼稚園の神様フレーベルは、「自然と人間の間には、同一の法則が支配している。」と言います。彼は、幼稚園をKindergartenと名付けました。「子どもたちの庭(国)」という意味です。

フレーベルは、「人間と自然とは共に神から出で、神によって規定され、神の中に生存する。」と、言いました。多少神がかり的ですが、Kindergartenは可能な限り自然の中で学ぶ場であることが望まれます。幼児教育で大切なのは、自然と一体感になれることです。新子ども園でも、それが期待されます。

だから従来のように、画一的な園舎や教室はいりません。環境にマッチした園舎造りを、工夫してみてください。運動場も、舗装したり競走用のコースを造ったりする必要はありません。子どもが遊びに没頭出来る、自然豊かな環境であれば良いのです。可能な限り、人工的な物を排除するようにしましょう!

そして子どもたちが、遊び疲れて憩える場所を、園舎や園庭のあちこちに造って欲しいと思います。遊び疲れて憩う子どもの姿は、最も美しい現象だとフレーベルは言います。幼児期の子どもたちは、遊びイコール学びです。彼らの遊びは、いたずらでは
無いのです。

幼児期は、人間教育の始まる時です。子ども園は、そのための施設です。子どもたちが自由に活動出来る、自然豊かな子ども園造りを、ぜひ心がけてみてください。


コメント

複合遊具について

自分が通っていた幼稚園には、大きな複合遊具がありました。
(運動神経が悪かったので、楽しかったより怖かった記憶しかありませんが)
なので初めて境幼稚園の園庭を訪れたとき、遊具が少ないんだなと思いました。
でも、実際4人の子を通わせ、うち3人は0歳児のときから園庭で遊んでいましたが、どの年代においても子どもが遊びに没頭できる素晴らしい園庭でした。

散歩していて園があると、つい園庭を覗いてしまいますが、複合遊具を取り入れている園を多くみかけます。
境幼稚園の園庭を知っていると、どうして複合遊具なんだろう?と思います。
複合遊具について…メリット・デメリットなど、お聞かせ願えればと思います。

よろしくお願いします。

T.Yさんへ

遊びは、闘争本能が儀式化したものと言われます。また、人は一生の間に生活環境から色々と試練を受けるので、休養のための慰安行為が必要です。これが、遊びの本質です。
私が子どもの頃の遊びは、あまり遊具を使いません。(自作遊具が多かった) メンコ・ベーごま・石けり・陣取り・ビー玉・ゴム跳び・ままごと・三角ベース・・・・ 
最近は、テレビ・携帯・スマホでのゲーム・遊園地での遊具による遊び・・・・ などが、子どもたちの興味関心を呼んでいます。マスメディアの力もあって、遊びが平均化・全国化してきています。
幼稚園・保育園などは、多人数の遊び場ですし、集団遊びもありますから、遊具が必要な場合もあります。そのため複合遊具は、より効果的に遊ばせるために、需要が多くなりました。
需要が多くなると、子どもたちはより高価な物・変わった物を期待するようになります。経済的な負担も大きくなりますし、遊びの本質からも逸れて行きます。
複合遊具は、多効果を狙った大人の知恵ですが、子どもの知恵を奪ってしまいます。遊具は、子どもの夢や想像力を阻害するものであってはなりません。子どもの夢は、大きく・広く・無限です。夢を叶える手助けになる遊具を、大人は考えてあげましょう。
忘れてならないのは、子どもたちは身近な物を遊具に変身させる名人であることです。

  • 2012/07/09(月) 10:13:13 |
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  • 元園長 #-
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