幼児教育を語るひろば

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こども園

私が勤務した武蔵野市立境幼稚園は、平成25年4月から新生「こども園」に、施設も保育内容も衣替えします。
(仮称・境こども園,運営・公益財団法人武蔵野市子ども協会)

こども園化は時代の流れで止めようもありませんが、新しい「こども園」でも、境幼稚園の教育が継続されるように願っています。


幼・保一元化は、ずいぶん前から話題になっていました。
1963年(昭和38年)10月、当時の文部省初等中等教育局長と厚生省児童局長との連名で、「幼稚園・保育園における幼児の教育に関しては、幼稚園教育要領に準拠するのが望ましい。」と言う通知が出されています。

でもその後も一元化は、なかなか具体化しませんでした。一元化が難しい理由は色々ありますが、中でも両者の歴史的経過と保育内容の違いが、妨げの壁になりました。

幼稚園は1876年(明治9年)に、東京女子師範学校(後の東京女子高等師範学校・現お茶の水女子大学)の付属幼稚園がスタートです。

保育園は(保育所・託児所と称されるところが多い)、1890年(明治23年)新潟市に設立されたのが最初と言われます。(赤沢鐘美に依る) 日露戦争後は、夫を戦争で失った妻が、子どもを預けて働きに出たので政策的にも増えました。


1947年(昭和22年)学校教育法で、幼稚園は学校の一つとして規定されました。
同年保育園は、児童福祉法により福祉施設の一つとして位置づけられました。

いずれにしても幼児は、この時期で無ければ伸ばすことの出来ない特質があります。幼稚園でも保育園でも、その特質を伸ばす活動が必要です。それは、身体的・知的・情緒的・社会的と、幼児の幅広い生活場面で求められます。そして保育活動は、それらが十分に調和の取れたもので無ければなりません。強いて言えば、人格形成の基礎づくりだからです。ですから、幼稚園や保育園で実施される幼児教育は、小学校教育の準備教育とは違うのです。

そこで新生「こども園」への、私からの希望です。

幼児期は、教えて分かるものではありません。教えられなくても、自然と学ぶ・身につけることが大事です。そのために必要なのは、新生「こども園」の環境設定です。
保育環境から、自ら学ぶ活動が方向づけられます。

保育環境には、幼児の知的好奇心を刺激するような工夫が必要です。それは、子どもの探求活動を促すのに役立つからです。自然環境は、これを十分に満たして余りがあります。ですから、出来るだけ自然に近い環境づくりを心がけて欲しいものです。

自由に駆け回れるグランド、自由に遊べるミニ雑木林や池、砂場や小山もあると良いでしょう。栽培園に実のなる木を植えたり、飼育舎に小動物を飼ったりするのもお薦めです。それらは、子どもたちが主体的に管理出来るように設備するのが、維持管理を楽しく継続させるコツです。

子どもたちは生まれながらにして科学者ですから、興味を抱いた事物を、五感をふるに使って探求します。それに子どもが自由に操作出来る環境は、彼らの具体的行動を促し、経験をより豊富にします。

ただ難しいのは、個性化です。一人一人の子どもを大事にする保育です。子どもの能力・適性を把握して、それをどう伸ばすかは、保育者の力量によって決まります。その力量は、保育者自身の保育観や、研究意欲がものを言うのです。幼児教育に情熱を燃やす保育者が集まる「こども園」を、期待しています。


コメント

senさんへ

メッセージをありがとうございました。
私立幼稚園には、創立の目的や教育信条があります。それに共鳴して入園するのが基本です。ただ昨今の経済事情から、園の経営効率を考えて運営しているのが実態です。
新生「境子ども園」は、半民半官の施設になりますが、経営の主導権は武蔵野市が持ちます。(子ども協会が運営)
境幼稚園の教育を継承することになっていますが、実際には新園長や職員の考えによって、変わって行く心配はあります。
今のところ、次の4点を活かすように申し入れています。
1、年間指導計画に基づく教育(幼稚園教育要領に準拠)
2、チームティーチング体制による保育(学級王国では無く、複数の指導者による保育活動。)
3、遊びを重視した教育内容
4、地域との連携強化(地域行事への参加・交流、未就園児・小中高大学生との交流など)
新生「子ども園」には、運営する「子ども協会」の事務所や、低年齢児の保育施設が併設されます。従って幼稚園部の活動スペースは、相当制約されると思います。従来の境幼稚園の6割程度の空間が確保出来ればと、期待しています。「子ども園」の本音は、保育園への入園待ち解消対策です。ですから、どうしても保育園化する傾向があります。
いずれにしても、要はお子さんに合う施設かどうかを検討してみてください。
現在境幼稚園は、桜堤児童館に間借り中です。そこで、職員に相談されても良いでしょう。または、役所内の「境子ども園開設準備委員会」にお尋ねください。 

  • 2012/06/14(木) 10:05:50 |
  • URL |
  • 元園長 #-
  • [ 編集 ]

ありがとうございます。

お返事ありがとうございます。現在ぴっころ広場(児童館で開催)にも参加しています。職員の方にも聞いてみたいと思います。
新しい方々が来られると多少考え方もあり、雰囲気も変わりえますよね。外から見ていた立場なので、何んとなくしかわかりませんが境幼稚園の雰囲気を継承していただければいいなと思います。姉の行っている幼稚園も昨年経営が変わり、いろんなことがじわじわと変わりつつあります。派手さはなく昔ながらの雰囲気ですが、担任でもない先生が、自分の子どものことをよく知ってくれていて声をかけてくれる…そんなこじんまりした幼稚園が魅力的なところだったんですけどね。
なかなか実際に園が立っていないので、子どもを行かせて合うかどうかを見てみるのが難しい状況ですが、なんとか情報収集してみて検討したいと思います。本当にどうもありがとうございました。

  • 2012/06/15(金) 07:55:37 |
  • URL |
  • sen #-
  • [ 編集 ]

『だいすきさかいようちえん 卒園文集原画展』

境幼稚園修了児保護者です。
長男のひよこ組から4人の子どもで園庭開放含め13年間、境幼稚園に保護者としてお世話になりました。
境幼稚園ならではの保護者の活動を繋いでいくきっかけになれば…という思いもあり、サークルというカタチをとってささやかながら活動を続けています。

さて、このたび、境幼稚園平成23度文集委員で「卒園文集原画展」を開催することになりました。
武蔵野市民文化会館並びの「Cafe Gallery Musashino」で、
会期は、6月21日(木)~6月30日(土) 12:00~19:00 *水曜定休 です。
( 詳細は、こちらになります。
http://sakaihidamari.blog54.fc2.com/blog-entry-95.html )

是非、元園長先生にもご来場いただきたく、こちらから連絡させていただきました。
ご都合があいましたら、ご来場いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

T.Y 様
ご案内ありがとうございます
ぜひ拝見させて頂きます(22日頃に伺います)
楽しみにしています よろしく!
    元 園長

  • 2012/06/16(土) 09:20:30 |
  • URL |
  • 元園長 #-
  • [ 編集 ]

お待ちしております

ありがとうございます。とっても嬉しいです。
思い切って連絡してよかった…
園の式典等で度々お見かけはしていたのですが、面識がなかったもので、ドキドキしながらコメント投稿させていただきました。

元園長先生のご来場、楽しみにしています。
よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

今日は文集展にご来場いただき、ありがとうございました。
最後バタバタしてしまい、お話の途中で席をはずしてしまうことになり、申し訳ありません。
懐かしい顔が集まると、おしゃべりもしたいし、作品も観たいし、忙しくなってしまいますね。
もし、会期中にお近くを通ることありましたら、是非またいらしてください。

今日は本当にありがとうございました。

  • 2012/06/21(木) 22:18:52 |
  • URL |
  • T.Y #sLdgtBxg
  • [ 編集 ]

こちらこそ

明るく、こじんまりした展覧会でしたね。
内容は5分もあれば拝見できましたが、何よりも境幼稚園大好きな、
皆さんの気持ちが満ち溢れた展覧会でした。
ありがとうございました。 内山

  • 2012/06/22(金) 09:38:06 |
  • URL |
  • 元園長 #-
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