幼児教育を語るひろば

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母子の絆

絆流行りの昨今ですが、母子の絆は本能的なものです。先天的に母子相互に備わって両者を結びつけ、切り離すことの出来ない大事な本能です。
母子の絆は、母子間のコミニュケーション能力と言ってもよいと思います。

人間も哺乳類ですから、哺乳活動が無ければ生きて行けません。母親の哺乳行為や保護活動(保温・清潔・排泄など)があって、子どもは母親を認識し接触を求めてきます。それがまた、母親の母性行動を刺激することになります。いわゆるスキンシップの本質です。

母親の母性を刺激する子どもからの刺激は、他にも色々あります。中でも新生児の
匂いは、重要な役割を担っています。
実際に赤ちゃんを抱いてみると、乳臭い特有の匂いがします。逆に母親の匂いも、
幼児期に刷り込まれた感覚が誰にも残っています。お互いの匂いが、母子を結び
つけているのです。

母ヒツジが子ヒツジとの絆を形成するには、出産後24時間以内にわが子として認知
する必要があります。この時間内に、子ヒツジから特殊な匂いが分泌されます。
母親はその匂いを記憶して、それを手がかりに母性行動を示すようになるのです。

次は、音声による母子の絆です。
新生児はよく泣きます。母親を探す時・抱いて欲しい時・眠い時・空腹な時・排泄した
い時・・・・ など、声を出して泣きます。母親の方も、子どもが自分から離れたり危険
な行動を起こしたりすると、すぐに声をかけます。

群れで生活しているイルカは、互いに鳴き交わして母子を確認し合います。
(ホイッスルという。母イルカは、それで親として覚えてもらう。子育て中は、
普段の10倍のホイッスルを発する。)

魚類・昆虫類の一部では、あまり熱心な子育て行動が見られない場合もあります。
その代わりに、受精卵が多いのが特徴です。
人間・霊長類・大型哺乳類などは、子どもの数は少ないのですが、大事に子育て
します。特に母親は、子育てに熱心です。

面白い事例ですが、ラットは自分の子でなくても育てます。 それに反してヒツジ・
ヤギ・ウシなどは、自分の子しか育てません。マウス・ウサギなどは、自分の子と
他の子を見分ける力がありながら、他の子も育てます。 しかし自分の子よりは、
子育て意識が低いようです。

いずれにしても母子の絆は、本能的なものです。
ただ、スキンシップや匂いを感じたり声かけを忘れたりすると、絆は脆くなります。

  *参考文献・・・「脳とホルモンの行動学」 (近藤保彦他著・西村書店)


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