幼児教育を語るひろば

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性教育

「ほっぺの会」という乳幼児を抱える母親の集まりに呼ばれて、出かけてきました。

「小中学校に比べたら幼稚園・保育園では、性教育が不十分なような気がする。
もちろん家庭では、ほとんど手つかずなのが実状。」 と言う親の声が多いので、
幼児の性教育をどうしたらよいか? 話に来て欲しいと頼まれたのが、この集まりに
出かけた理由です。会場のH保育園の集会室には、母親たちが15人ほど集まって
いました。乳幼児連れも、何組かありました。

私は自分が話す前に、親たちが性の問題をどう捉えているのか? 聞いてみました。
性と愛情の問題を、子育てに絡めて話す母親もいました。親(夫と妻)の生き方から、
家庭での性教育を考えている母親もいました。
彼女たちの性教育観は、大凡次のようにまとめられます。 (多い順に)

*男の子と女の子の体の違いを教える。(生理的欲求の違いも)
*心と体の変化を親子で話し合い、おとなになることを自覚させる。
*愛情の問題を基本に、性について教える。
*人間の生き方に、性が大きく関わっていることを教える。
 (人間尊重の精神を基に性教育)
*男女の人間関係を、アドバイスする。(自立・平等・信頼関係など)
*性に関する子どもからの質問に答える。(質問し易い雰囲気づくり)


「性を教える時に、人間の生き方、特に愛と性を結びつけて教えるのは、幼児期に
おける性教育の基本です。」と、私は母親たちの考え方を認めてから、次の一文を
紹介しました。

 あなたが「すてき」と思うことは、あなたが成長するごとに変わっていきます。
だけどひとつのことだけはいつも変わりません。それは<愛されている>という
すてきな気持ちです。 しかし、あなたがひとからどのように愛されているか、
ひとをどのように愛するかは変わっていきます。
 この<愛>と同じように、<性>についての思いも、またあなたが成長するごとに
変わっていきます。<性>について、いろいろと思うことは、ほかのことを思うのと
同じように、人間が生きている限りごくあたりまえの感情なのです。 だけど、
性(セックス)という言葉は、なぜか多くのひとに「恥ずかしい」という気持ちか
「知りたい」というワクワクした気持ちをいだかせるものです。
  (以下略、 「成長するっていいなあ」 ステファニー・ワックスマン著 
   山本直英訳 大月書店発行 <まえがき>より


幼児期の子どもたちも、すぐに少年期・青年期へと成長して行きます。
子どもたちは、もうすでに性について知りたいと思っています。 「恥ずかしい」
・「知りたい」という気持ちが芽生えています。 それには、もう少し突っ込んだ
性教育が必要です。

人間の生き方や愛情をベースに、性の問題を教えるのは勿論大切なことです。
でも、子どもたちの「恥ずかしい」・「知りたい」気持ちを無視すると、性教育も
仏作って魂入れずになってしまいます。

子どもたちの「恥ずかしい」・「知りたい」気持ちをまとめてみました。
 (幼児期~少年期を中心に)

*裸を見られたくないわけ(異性の裸を見たいわけ)
*異性に会うとドキドキするわけ
*同性同士で遊ぶわけ(異性を避けるわけ)
*男女の性器が違うわけ
*性器にさわると気持ちよいわけ(自慰をするわけ)
*異性に興味関心を抱くわけ
*男女の体形が変化して行くわけ
 (女子は乳房が大きくなる・男子は筋肉質の体形になる)
*月経や射精があるわけ
*性器の周りや腋の下に毛が生えるわけ
*子どもが生まれるわけ(性交するわけ)
*性交に関心や不安を抱くわけ
*・・・・


「親子が、性についてこれらの問題を率直に語り合える環境が築ければ、性教育は
完成です。皆さんの家庭では、どうでしょうか?」
私はこんな話をして、きょうの集まりの課題をまとめて来ました。
もちろん「成長するっていいなあ」も、性教育の本として推薦してきました。


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