幼児教育を語るひろば

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小欲知足

宗教学者の ひろさちや氏が、ある宗教雑誌にこんなことを書かれていました。

小欲知足
あなたがたの欲望を少なくしなさい。そして足るを知る心を持ちなさい。
これが仏教の基本的な教えです。


今回の東日本大震災を経験した多くの日本人は、「無常」を感じました。
無常とは「物事は変化する」という概念だと、氏は言われます。
そして変化には、次の四つの種類があると説かれています。(要旨)

1、不可逆的変化
 赤ん坊が成長して大人になり、いずれ老人になって死んでいく。
 (一方向にしか進まない、絶対に元に戻ることのない変化。)

2、可逆的変化
 元に戻ることができる変化。
 (両方向の変化が起きるのだから、いい状態が崩壊していくばかりでなく、
  悪いものがよい状態へと変化するのも無常である。)

3、循環的変化
 春ー夏ー秋ー冬ー春  新月ー上弦ー満月ー下弦ー新月
 (四季や月の満ち欠けなどが、循環的変化。)

4、偶然的変化
 天災や人災によって、偶然に起きる変化。
 (地震・交通事故など)

氏は、「今、生き方に迷っている日本人にとって大事なことは、あきらめることです。」
と言われます。
「あきらめる」は、断念することではなく、仏教の教えでは「明らめなさい」・「明らかに
しなさい」ということで、物事の真実を明らかにすることだそうです。

だから、自分自身や身の回りに起きている変化が、不可逆的変化なのか、可逆的変化なのか、そのところをしっかりと明らかにする必要があると言われます。

そして、思うがままにできることは、思うがままに努力すればよいが、思うがままにできないことを思うがままにしようとすると、それは苦しみになるというのです。

分かりやすい言葉ですが、ちょっと哲学的な示唆です。要は、思うがままにならないことは、あきらめる! あきらめられないのは、欲があるからだということだと思います。

氏は、最後にこうまとめられています。
「あくせくと努力して苦しむより、貧しくてもいい、欲を少なくして生きていく方が、よっぽど幸せです。」 と。


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