幼児教育を語るひろば

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切磋琢磨

台風12号が、紀伊半島に大きな爪痕を残して去りました。特に和歌山県・奈良県は、明治以来の大水害だったようです。
この台風によって川が氾濫し、橋も流され、多くの家が倒壊し、道路も寸断されました。人的被害は、全国で死者35人・行方不明者54人になるとのことです(朝日新聞6日朝刊)。まだ孤立している地域もありますから、人的・物的被害は、さらに大きくなる心配があります。
これ以上傷口が深くならないようにと、祈るばかりです。


  
なでしこジャパン3勝目 (日本 1ー0 オーストラリア)
         押し気味のゲームでも、点が入らないとハラハラします。


切磋琢磨
「まさつ力」について、子どもたちへ話したことがあります。
物と物が触れ合って動く時、そこには必ず動きを妨げる力が働きます。この妨げようとする力を、まさつ力と言います。(まさつとも言う)

机の上のテレビを、指でちょっと押したくらいでは動きません。まさつ力があるからで
す。だからと言って、ちょっと押したくらいでテレビが動いても困ります。

机の上もテレビの底も、表面はなめらかです。 でもその表面を虫眼鏡でよく見ると、
小さな凸凹があります。机とテレビが触れ合っている部分は、この小さな凸凹が噛み
合っているので、動かそうとしても抵抗があって動かないのです。つまり、まさつ力の
せいです。

「何かしようと思った時、誰かに(何かに)邪魔されて出来なかった。」
「協力して何かをやろうとしても、気が合わなかったり、うまく出来なかったりすること
がある。」  こんな経験はありませんか? 
人間関係とまさつ力は、とても似ています。

まさつを小さくするために、潤滑油があります。物体の表面の小さな凸凹に潤滑油が
入って、表面をなめらかにするので、まさつが小さくなります。
戸が動きにくい時、敷居にろうを塗るのも同じ理屈です。

「時の氏神」は、ちょうどよい時に現れて、物事をうまく運んでくれる人ですから、人間
関係の潤滑油とも言えます。潤滑油になってくれる人は、身の回りに意外と多いもの
です。両親・先生・親友・先輩・・・・ 探してみましょう!

重い物は、引きずって行くよりも、コロやクルマを使うと楽に運べます。潤滑油が無くて
も大丈夫です。 昔の人たちは、ピラミッドの巨石も大阪城の巨岩も、石の下に丸太の
ようなものを置いて、コロ代わりにして運びました。

石をそのまま引きずると「すべりまさつ」が働いて、大きな抵抗力が生じます。
コロを使うと「ころがりまさつ」が働いてその抵抗が弱まり、楽に引くことが出来ます。
買い物や旅行の時に使うキャリーバッグは、ころがりまさつの利用です。
「笑う門には福来る」と言います。 コロコロ笑いころげると言うくらい、笑いは家庭や
社会生活でコロの役をしています。

なでしこジャパンが、中国のグランドで練習しようとしたら、スパイクシューズはダメと
断られました。選手たちにすれば、スパイク無しの靴は、芝生のグランドでは滑りや
すくて危険です。芝生が濡れていれば、よりまさつが小さくなって危険度も増します。

スパイクは、まさつ力を大きくするのに役立つのです。 走力や瞬発力を増すと共に、
体を支えます。 
「子はかすがい」と言いますが、親子・夫婦の絆をしっかり支える、とても頼りになる
まさつ力です。 ただまさつ力は、強くても弱くても困る場合があります。

切磋琢磨は、玉石を磨くように学問に励むことです。磨くには、すべりまさつが必要で
す。言い換えれば、学問に苦労は付き物です。ほど良いまさつが刺激になって、学問
に集中できるのです。

私たちは、まさつを小さくしたり大きくしたりして、日常生活や人間関係をコントロール
しています。まさつの功罪を考えるきっかけになれば幸いです。


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