幼児教育を語るひろば

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原爆ドーム

原爆ドームN
  原爆ドーム (2011,8.21 写す)

京都の妹の家・広島の娘の家を巡って、東京に戻りました。
京都は典型的な盆地都市、暑さはまた格別です。
清水寺の千日詣りや大文字の季節なのに、心なしか例年より観光客が少ないよう
な気がしました。
福島の原発事故の風評被害で、旅行を控えているせいでしょうか? 
単に、暑さのせいかも知れません。
広島の方は、原爆の日・終戦記念日・旧盆と重なって、どこへ行っても、人と車で
混み合っていました。お陰で、暑さをいっそう押し上げているようです。


広島市内のFデパートで、娘家族と昼食を摂っていた時のことです。
隣のテーブルに居合わせた親子連れ(母親と小学6年生くらいの男児)の会話が、
耳に入りました。
男児は「なぜ原爆ドームを保存しておくの? アメリカに仕返ししたいと思う人が出て
こないかなぁ?」と、お母さんに尋ねました。

お母さんは少し考えてから、「戦争は人を殺すし、建物も原爆ドームのように壊して
しまうでしょう。だから戦争は、絶対にしてはいけないと、原爆ドームが教えてくれて
いるのよ。」と答えました。

すると男児は、「戦争に負けた証拠みたいだし、お化け屋敷みたいで嫌だなぁ」と
呟きました。

お母さんは、「原爆ドームは、戦争に勝っても負けても、お互いを傷つけ合うという
証拠よ。だから、平和の大切さが分かるでしょう!」と、諭すように話しました。

原爆ドームに関わる二人の会話はこれだけですが、私は子どもの原爆ドーム観が
心に留まりました。
私たち大人は、戦争反対と平和希求のシンボルとして、原爆ドームを見ています。
でも子どもには、戦争の犠牲、あるいは敗北の証として、原爆ドームが映っている
ようです。

原爆が投下されて、すでに66年が過ぎます。原爆ドームも、補修を重ねながら保存
されてきました。そして、世界遺産としても登録されました。

戦争の悲惨さを伝え、平和の大切さを教えるはずの原爆ドームが、最近は観光資源
のように扱われています。
子どもたちへ、原爆ドームの歴史や意義をきちんと語り伝えなければ、原爆ドームの
存在価値も、やがて薄れてしまうのではないかと心配になりました。


 

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