幼児教育を語るひろば

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雨談義

  つれづれなるままに

夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ螢飛びちがひたる。
雨などの降るさえおかし。
          (枕草子)

清少納言は、どんな雨の降り方に興味を持ったのでしょうか?
夏の雨ですから、多分「夕立」・「にわか雨」の類でしょう。

そう言えば、雨の降り方を表した副詞的な言葉(擬態語)は、いっぱいあります。
「しとしと」・「ぽつりぽつり」・「ぽつぽつ」・「ぽつんぽつん」・「しょぼしょぼ」・・・・ などは、「こぬか雨」・「霧雨」・「「小雨」・「時雨」・「秋雨」・「秋霖」・・・・  などと呼ばれる
雨です。雨の呼び名にも、色々あることに気づきました。

彼女が聞いた雨音が夕立なら、きっと次のように聞こえたのだと思います。
「ざーざー」・「じゃーじゃー」・「ざんざん」・「ばらばら」・「ぱらぱら」・・・・ と。
こう書くと、どうも文学的ではありませんね。

「夕立」や「にわか雨」の呼び名も、色々あります。
「通り雨」・「村雨(群雨)」・「驟雨」・「五月雨」・「雷雨」・・・・ など。

雨の呼び名は、その様子(状況)をよく表しています。
「小雨」・「霧雨」・「驟雨」・「冷雨」・「氷雨」・「秋雨」・「大雨」・「豪雨」・・・・ などは、
文字を見ただけでもどんな雨かが想像出来ます。

また、季節感も出ています。
 [春] 春雨・菜種梅雨・こぬか雨(ぬか雨)
 [夏] 麦雨・梅雨・五月雨・雷雨・夕立(白雨)・俄か雨(通り雨)
     夏に多いことからも、清少納言が「おかし」と言ったのも頷けます。 
 [秋] 涼雨・秋雨・秋霖
 [冬] 時雨・冷雨・氷雨

雨は、詩・歌・文学作品・・・・ などに頻繁に登場します。
私たちの生活と、それだけ縁が深いのです。

あめ あめ ふれふれ かあさんが 
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
   (北原白秋作詩・中山晋平作曲 「あめふり」から)

ピッチピッチは、雨の降る音でしょうか?
チャップチャップは、きっと長靴で水溜まりを歩いている音です。
ランランランは、楽しくスキップをしている様子でしょうか?

文学的表現として感心するのに、次のようなものがあります。

 *燦々と雨が降る。 (静かに絶え間なく雨が降る)
 *雨がひひとして降る。 (小雨がしきりに降る)
 *沛然と雨が降る。 (一時的に雨が激しく降る)

状況を表すものに、次のような雨があります。
 *涙雨  (悲しい時に降る)
 *慈雨  (農作物の生育に恵みの雨)
 *日照り雨  (陽が差しているのに降る雨・狐の嫁入りとも言う)
 *お湿り  (適度に降る小雨)
 *その他  長雨・本降り・多降り・吹き降り・・・・

雨音もこんなことを考えながら聴くと、また楽しいものです。




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