幼児教育を語るひろば

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子守唄

昨日久しぶりに、元同僚のK先生が来宅されました。
彼は、いま日本の子守唄の研究に熱中しています。 (元々音楽の先生です)
全国を旅してその土地に伝わる子守唄を収集したり、子守唄が生まれた背景を調べたりしているそうです。目を輝かせ、とても楽しそうに話してくれました。

全国には、おびただしい数の子守唄があります。でも、歌詞や旋律には、共通性があります。 それに子守唄は、他の歌の影響を受けにくかったので、日本音楽の特徴を
残しているそうです。

子守唄は、大きく分けると二つの流れがあります。
一つは、女性らしい細やかな愛情を唄っています。「江戸子守唄」は、その代表です。

   [江戸子守唄]
 ねんねんころりよ おころりよ
 ぼうやは 良い子だ ねんねしな

 ぼうやのお守りは どこ行った
 あの山こえて 里こえて

 里のおみやに 何もろうた
 でんでん太鼓に 笙の笛


「ねんねん ころりよ」は、古くは「ねんね ころろん」と言いました。
眠りへの、暗示の言葉です。

もう一つは、子守自身の境遇や気持ちを唄っています。代表的なものに、「中国地方の子守唄」・「竹田の子守唄」・「五木の子守唄」・・・ などがあります。
圧倒的に、この種の子守唄が多いとのことでした。

   [中国地方の子守唄]
 ねんねこ しゃっしゃりませ
 寝た子の かわいさ
 起きて泣く子の ねんころろ つらにくさ
 ねんころろん ねんころろん 
 
 (後略)

    [竹田の子守唄] 
 こんな泣くう子よ 守りしぇと言うたか
 泣かゆ子でさえ 守りゃいやにゃ
 どうしたいこーりゃ きーこえたーか

 この子 よう泣く 守りをばいじる
 守りも一日 やせるやら
 どうしたいこーりゃ きーこえたーか
 
 (後略)

   [五木の子守唄] (部分)
 おどま かんじん かんじん
 あん人たちゃ よかし
 よかしゃ よか帯 よか着もん


子守唄の作者は、殆どが子守自身です。伝承したのも、彼女たちです。
そして、共感されたものだけが、残ったのです。

ヨーロッパの子守唄には、泣く子を脅したり境遇をはかなむ唄は少ないと言います。
宗教色の濃い唄が多いようです。揺り篭に眠るキリストや聖母マリアが、よく詠われ
ます。神や精霊の力を借りて、眠らせる唄が多いとのことでした。

きょうは、K先生から「子守唄」について教えてもらい、知的なひと時を過ごすことが
出来ました。感謝!


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