幼児教育を語るひろば

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母と子

最近教え子のAが離婚しました。Aには、中3の息子と中1の娘がいます。
彼は子煩悩で、子どもたちともよく遊びます。それに、二人共父親が大好きです。
夫婦喧嘩の時も二人の子どもは、大抵父親の味方でした。

今回の離婚に当たり、Aは子どもたちが父親を選んで付いて来ると、内心思っていたそうです。ところが蓋を空けてみたら、子どもたちは、母親を選びました。
Aは「それがとてもショックだった」と、私に打ち明けました。今でも「どうしてか?」と、子どもたちの気持ちが分からないと嘆いています。

私は「ちっとも不思議なことでは無い。人間とは、そういう動物だ。」と、彼に言いました。人間も哺乳類です。哺乳類とは、母親が子に乳を飲ませて育てる動物のことです。 しかも子は、母胎の中である程度成長してから、生まれて来ます。出産まで、
父親が直接関わることはありません。

このように母と子は、出産と哺乳によって強い絆で結ばれています。
いくら父親が「子どもと遊んであげた」・「働いて俺が養っている」と威張っても、父と
子の関係は、母と子のそれにはとても敵いません。

母親は、わが子の痛みを自分の痛みとして感じ取ります。わが子の喜びは、自分の喜びでもあるのです。つまり母と子は、一心同体なのです。
その点父親と子は、いつまで経っても、それぞれが別人格の父と子の関係でしかありません。

だからと言って、母子の一体感が、子どもの成長にとって良いとは言えないのです。過保護や過干渉による子どもの問題行動は、その表れです。

母親が母性愛だと信じていることも、実は子どもを愛することで、子どもの中の自分を愛しているに過ぎないという事例が、いっぱいあります。

子育てでは、子どもが自立するまで離婚しない方がよいと、私も思います。
でも、夫婦が永遠に愛し合うというのは理想であって、愛が冷めても一緒にいるというのは不自然です。

確かに家庭崩壊は、子どもの成長に悪影響を及ぼします。
子どもの成長に必要なのは、家庭・学校・地域社会の教育力です。 中でも家庭の
教育力が片肺飛行になると、子どもは巣立つ力を削がれてしまいます。

でも最近は、離婚する家庭が急激に増えました。 そのためか、離婚者(特に母子
家庭)を支援する制度も、整ってきました。 相談機関や生活を援助する施設も、
増えました。離婚して母子家庭でも、子育ての負担が減りました。

いずれにしても母と子は、一心同体ですから、離婚後もきっと力強く生きて行くこと
でしょう。そう願っています。


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