幼児教育を語るひろば

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決断力

管直人首相の評判が、いまひとつ悪いようです。民主党内からも、「管降ろし」の声があがっています。小沢グループはもちろん、西岡参院議長まで首相交替を口にしています。

昨夏の参院選に続いて統一選でも破れたことが、不満の原因になっています。特に政権運営・原発事故への対応・経済や外交政策について、首相の決断力が批判されています。


「民衆を真の味方にできるのは権力者だけだ」
京大教授だった会田雄次氏は、著書「決断の条件」・(新潮選書)の中で、大塩平八郎の乱を例に、こんなことを書いています。(要約)

大塩平八郎は、天保の飢饉の折りに自分の蔵書5万冊を売って、貧民1万戸に1朱ずつ配分しました。お陰で民衆は、彼を神のように崇拝するようになりました。
これは、彼が世直しの蹶起を決断した時に、民衆が追随して起つことを期待しての布石と考えられます。
ところがこの一揆は、発生から8時間で鎮圧されてしまいました。平八郎は、40日後に自殺しました。なぜ大阪の民衆は、立上がらなかったのでしょうか?
一揆は、軍事的訓練も統一意志も欠如していました。単なる烏合の衆です。大塩平八郎は、君主でも権力者でもありません。役立ちそうな部下も、僅か2~3人でした。
真の権力者になった時、はじめて民衆は協力し、その権力が確率されるというのが、歴史の教えるところです。結局平八郎は、政治家でも無ければ、実務者でも無かったのです。夢を追う観念主義的思想人に過ぎなかったのです。

会田雄次氏は、さらにこう続けています。(原文)

決断するとき大衆の支持をあてにしてはならない。(中略)民衆が最後まで支持するかどうかは、その人が支持するに値する権力者であるかどうかである。もちろん、このときの権力とは体制の中での権力というだけのことでなくてもよい。本当に信頼できる真の部下を何人持っているとか、計画を実行して行く知的能力があるとか、いわば実力者であればよいわけだ。
決断する。大衆、平社員、若者たちが支持しない。それで敗北する、失敗するということがあったら、それは自分が権力者でも、実力者でもない「一介の市民」でしかなかったせいだと反省すべきである。


日本人は、決断力に欠けると言われます。意思表示しないのが美徳、とも言われます。でも「東日本大震災」に見舞われ、多くの日本人が無力感・挫折感に陥っている今こそ、強力なリーダーシップが求められているのです。
この苦境を、首相の決断によってぜひ切り開いて欲しいと思います。危機をチャンスに転換させる首相の決断を、国民は期待しているのです。


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