幼児教育を語るひろば

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「こどもの日」に思う

「こども」とは、いったい何歳から何歳までを言うのでしょうか? 子ども・児童・少年などは、同義に使われます。
昭和22年(1947年)には、「児童福祉法」が制定されました。同法で言う児童は、満18歳未満です。そして昭和23年(1948年)には、「学校教育法」が制定されました。同法では、小学生(満6~12歳)を児童と呼んでいます。

昭和26年(1951年)5月5日には、「児童憲章」が定められました。同憲章の3本柱は、次の通りです。
  
 *児童は、人として尊ばれる。
 *児童は、社会の一員として重んぜられる。
 *児童は、よい環境の中で育てられる。


親が健在だと、何時までも子ども扱いされます。「こども」は、年齢では区切れない面もあります。遊んだり・ケンカしたり、子どもらしさが発揮出来る頃が子どもでしょうか? 
子どもらしさを基準にすると、進学塾に通って受験勉強に追われている姿は、子どもらしいとは言えないような気がします。

虐待やネグレクトされている子どもたちにも、子どもらしさはありません。
途上国で貧困や栄養失調に喘ぐ子どもたち・強制労働や性的搾取の被害を受けて
いる子どもたちも、とても子どもらしいとは言えません。

「こどもの日」は、子どもの人格を尊重すると共に、子どもの幸福を図ることを目的に
定められました。
5月5日を中心に、あちこちで鯉のぼりが揚がります。江戸時代に始まった行事です。中国で鯉が滝(竜門)を上って竜になったという伝説が、子どもの立身出世を願う親の気持ちと一緒になって生まれた行事です。

「こどもの日」に、武者人形を飾ったり・菖蒲湯に入ったり・柏餅を食べたりするのも、子どもの健やかな成長を願う親の気持ちの表れです。
以前は、こどもの日を「端午の節句」と呼びました。端午というのは、月の初めの午の日のことです。なかでも5月5日は「重五」と言われ、病災を避ける大事な日でした。
端午の節句が男の子を祝う日として定着したのは、鎌倉時代と言われます。

子どもの定義を6~12歳の児童期に限ると、次のような成長の特徴が見られます。
(ギャングエイジとも呼ばれる時代です。)

 「情緒の分化」・「自律性の成長」・「社会性の発達」
 ・「友人関係の拡大」・「知識欲の拡大」


子どもたちは6歳になると、小学校へ入学します。幼児期から児童期へ、新しい生活が開かれる大転換期です。
話は逸れますが、小学校入学に当たって、多くの親が侵す間違いを紹介します。
それは、わが子の学校生活を心配する親の言動です。

つい心配のあまり「学校へ行ったら、先生の言うことをよく聞きなさい・行儀よくしなさい・おしゃべりをすると叱られる・・・・」と、つい注意が多くなります。これが度重なると、勉強に対しても受身の姿勢を強要することになりかねません。すると自発的な努力による学習意欲が、育たなくなってしまうのです。

子どもと少年を同義に考えれば、刑法上の少年とは、満20歳未満を言います。
少年法では、罪を犯した14~20歳未満の少年を「犯罪少年」、14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年を「触法少年」と区別しています。

普通13歳以上は、「青年期」と呼ばれます。(前期・13~17歳、後期・17~20歳)
いわゆる第2反抗期を迎え、性的にも目覚め、社会的意識も発達して、親からも独立して行きます。心身の発達も完成し、安定してきます。

今日子どもを取り巻く環境は、ずいぶんと変わりました。子どもらしさが失われるのも、無理ない状況でもあります。ですから、子どもたちだけを責めるわけには参りません。
子どもの人格を尊重し、子どもの幸福を守るために、国も地域も学校も家庭も、いっそう連携して立ち上がるべき時です。

「こどもの日」を前に、思いが心配に変わってしまいました。


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