幼児教育を語るひろば

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風評・風説・風聞

最近岩波書店から「日本語・語感の辞典(中村明著)」という辞典が、発売されました。ことばの感触、意味・用法の微妙な違いをわかりやすく解説しているというので、さっそく購入してみました。

たとえば「発想・着想・思いつき」・「心得・素養・たしなみ」・「感激・感動・感銘」・・・・ 意味は一様であっても、言葉は微妙な「語感(語の持つ感じ)」の違いがあると言うのです。

著者は、後書きで 「語感の全景」というタイトルで次のように述べています。

 ことばがかもしだす雰囲気、ことばとともに伝わる感じ、そう表現することで相手に
与える印象としての「語感」は、そのことばを選んだ人間の在り方に関する何らかの
情報、そのことばで表現してきた対象の側の指示むらや、それに関する記憶の蓄積、
そしてもう一つ、そのことば自体がいつのまにか帯びている体臭ともいうべき何らか
の感じ、という三つの方向に大別できるように思われる。表現する(人)に関する語感
と、表現される(もの・こと)にかかわる語感と、表現に用いる(ことば)にまつわる語感
の三つである。 (以下略)

大震災後、クローズアップされた言葉に「風評被害」があります。被災地の生活はもち
ろんですが、日本経済や観光事業にも支障が出てきました。

風評・風説・風聞、意味は同じですが語感には、やはり微妙な違いがあります。
さっそく「語感辞典」で調べてみました。

[風評] 
人びとの間に広がる根拠のない噂、とりとめのない評判をさし、改まった会話や
文章に用いられる漢語。
 <---が流れる> <---被害> <---が立つ> <---を耳にする> <とかくの---がある>

[風説] 
世間に流れている無責任な噂をさし、改まった会話や文章に用いられる漢語。
 <---が流布する> <単なる---と聞き流す>

[風聞] 
どこからともなく伝わってくる風の便りをさし、改まった会話や文章に用いられ
るやや古風な漢語。
 <---が事実なら> <単なる---に過ぎない> <---によれば最近離婚したらしい>


言葉遊びになりましたが、いずれにしても「風評被害」は、被災地復興への大きな
妨げとなります。風評・風説・風聞、どれも禁句としなければなりません!


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