幼児教育を語るひろば

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行持報恩

外出先から帰るため、K駅からコミニュティー・バスに乗りました。
途中の停留所で、小学校5~6年生くらいの男児が下車しました。 彼は降りる時、
大きな声で「ありがとうございました!」と声を残して行きました。

多分運転手さんへ挨拶したのでしょうが、乗客全員へ声をかけたようにも思えました。一瞬車内中が明るくなり、和やかな空気に包まれました。

「行持報恩」は、道元禅師の言葉です。
私たちはこの自然界において、万物の恩を受けたり返したりしながら生きています。足元の一草一木からも、人間が学ぶことは少なくありません。その自然の恵みや教えに恩返しする気持ちが「行持報恩」です。つまり、感謝する気持ちです。

戦後新しい教育が実施されてから、半世紀余が過ぎました。子どもたちは、自由に、そして自分をはっきり主張するようになりました。自ら進んで、行動するようにもなり
ました。

それはそれで素晴らしいことですが、反面培っておくべきことでありながら、疎かにされてしまったこともあるのです。その一つが、感謝の気持ちです。それは、あまりにも物の豊かな環境で、育ってしまったためと言われます。

それに大人は妙にものわかりよくなって、子どもの欲求を先取りして、何でも買い与えました。それが皮肉にも、感謝の気持ちを疎外することになったのです。

教育の目的は、言うまでも無く「人間づくり」です。そして教育内容の3本柱は、「知」・「徳」・「体」の三つです。
その教育を知的目的からスタートすると、「人間づくり」は、成功しません。感謝の気持ちも、育ちません。「徳」・「体」も加えて、同時にスタートすることが大事です。

徳育・体育は、感謝の気持ちが育つ場です。  誕生前からスタートする必要がある、
とも言われます。それは、子どもより親の問題だからです。

「徳」は、「心」です。「行持報恩」は、心を育てる教えでもあるのです。
「ありがとうございました!」 小学生が残した言葉に、春の光を感じました。


入試投稿事件
携帯電話を使った不正受験が、問題になっています。
試験中インターネットの掲示板(ヤフー知恵袋)に投稿して、解答を求めました。
なぜ彼を(彼女を?)、そこまで追いやってしまったのでしょうか?

関東・関西の有名校で事件は起きました。
そうまでして大学に入りたいのは、当人の見栄でしょうか? 
有名校志向の犠牲者でしょうか? 高学歴社会の歪みでしょうか?
犯人探しの前に、考えてみる必要があります。


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