幼児教育を語るひろば

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優しい学校

ユニセフ・ニュース228号に、途上国では「子どもに優しい学校」が増えているという記事がありました。
子どもに優しい学校って、どんな学校でしょうか?

アフリカ・ブルキナファソの子どもたちからユニセフの優しい学校建設支援に感謝する絵手紙と、同教員研修校の校長先生の言葉が、同誌に紹介されていました。
そこでは「優しい学校とは、子どもたちが通いたくなる学校だ。」と、言っています。

具体的には、
 *男女別のトイレができたこと
 *井戸ができて、きれいな水が使えるようになったこと
 *遊ぶ場所ができたこと
 *工作やグループでの作業が入った楽しい授業になったこと  ・・・などです。

別の記事では、マダガスカルの教育の現状が報告されていました。
6~10歳の子ども40万人が、学校に通っていません。学校に行っている子どもでも、15%は5学年までのクラスが揃っていない学校に通っています。

2~3学年しか無い学校も、多数あります。学校不足・教員不足などが、原因です。
ユニセフでは、マダガスカルに「子どもに優しい学校」を1000校建設する予定です。

ユニセフがマダガスカルで提唱する「優しい学校」とは、
 *1教室に最大50人までの生徒
 *図書・文具・先生用の教育資材が揃っている
 *女子生徒50人につきトイレ一つを完備している
 *男子生徒50人につきトイレ一つを完備している
 *安全な飲み水を確保できる水源または施設がある  ・・・などです。


ところで日本の子どもたちが求める「優しい学校」とは、どんな学校でしょうか?
トイレも水飲み場も運動場も整っている日本の学校、途上国と比べればこんな幸せなことは無いのですが・・・

日本の子どもたちには「優しい学校は?」と聞くよより、「嫌いな学校は?」と聞いた方が早道のようです。学校が嫌いなら、学校へ行くのを嫌がるようになりますから・・・

学校が嫌いになった子どもは、態度で分かります。
身体の不調を訴える 攻撃的行為に出る(家庭内暴力など) 生活リズムが狂う
(昼夜が逆転)  ・・・など。 
いずれにしても、子どもたちの健康が破壊されて行きます。

原因は、色々あります。
いじめがある 先生や友だちが嫌い(人間関係に不適応) 勉強が分らない 自由が無い 楽しいこと(面白いこと)が無い  ・・・など。

これらの原因は、学校の教育方針や教師の資質にも関わりがあります。要は、子どもの立場に立った教育活動が行われていないのです。マンネリ化した画一的な指導が行われている学校では、一人ひとりの子どもの声に耳を傾ける余裕がありません。

教育行政にも責任があるのですが、最近は教育への情熱やロマンを抱く教師が少なくなったと言われます。子どもと教師が、心を開いて付き合える関係が無ければ、「優しい学校」は遠のいてしまいます。

日本の学校が「子どもに優しい学校」になるには、子どもたちが学校嫌いにならないための知恵と施策が必要です。


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