幼児教育を語るひろば

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見守る

 秋来ぬと  
   時鳥 鳴きつる方を 眺むれば
     ただ有明の 月ぞ残れる

                   後徳大寺左大臣

私の得意な取り札の一つです。
時鳥(ホトトギス)はともかく、秋の風を求めて雨戸を開けました。意に反し昨日の
熱帯夜の空気が、むうっと入り込んできます。まだまだ秋は、来ていないようです。
暦では下弦の月ですが、空に残っていたのでしょうか? 

同じ小倉百人一首に、こんな歌があります。

  今来むと いひしばかりに 長月の
   有明の月を 待ち出でつるかも

                     素性法師

きょうも猛暑日でした。秋風の音を待ち焦がれるうちに、有明の月の出を迎えて
しまいそうです。


 見守る
「子どもの〇〇を見守る。」、よく使う言葉です。このブログでも、何回か使いました。
見守ることは、子どもの全てを信頼し認めることです。すると、必ず問い返されます。
「非行の兆しでも、認めていいのですか? 注意や指導もいけないのですか?」 と。

朝日新聞の生活欄では、思春期の反抗に関わる問題を取り上げていました。
その中に、臨床心理士で目白大学の黒沢幸子教授の話が載っています。
教授は、思春期の子どもとのコミニュケーションについて、子どもの行動を三つに
分けて見守るように提唱されています。

その三つとは?  黒沢教授は、次のように言われます。
 
 1、許せない行動
 2、減らしたい行動
 3、増やしたい行動

何が許せないかは家庭によって違うが、夫婦で一貫していることが大切。本当に許せ
ない行動なら、激しい態度で注意する。でも、分けてみると、許せない行動は意外に
少ないことが分かる。

許せないこともないが、減らしたい行動(例えば暴言)なら、相手にしないことで減って
いく。「あいさつをする」など、増やしたい行動のほうを注目してあげる。


さらに最近の調査から、次のようなことも指摘されています。

多くの親は、「好きなようにしなさい」と言う一方で、「私が望むとおりにしなさい」という
「ダブルバインド(二重拘束)」のコミニュケーションを取っている。 すると子どもは、
「どうせ自分で考えても否定されるのだから、反抗もしない」ということになる。



思春期の反抗は、(特に13~14歳) 自我の発見と自立への闘いと言われます。
感情的には不安定な時期ですが、ごく当たり前の精神発達過程なのです。
非行に陥りやすい年齢であることも確かです。

生意気なことを言うようになりますから、親とすればつい文句の一つや二つは言いたく
なります。でも子どもも反抗期ですから、負けていません。 素直には、聞く耳を待た
ない年頃です。客観的に見れば、無用な摩擦が多くなります。それが、家出や家庭内
暴力に発展する例がよくあります。

本人もどうしたらよいか分からないので、見守ってもらうことで楽になります。(実は、
親も楽になります)見守ることは、上手な反抗が出来る子を育てるのに効果的です。
短期間で、反抗期を卒業することにもつながります。

見守るということは、迎合せず・放り出さず・上手にコントロールすることなのです。


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