幼児教育を語るひろば

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アフリカについて考える

「ユニセフ・ニュース262号」の特集記事は、『未来へつなぐ火 アフリカの過去・現在・未来』というタイトルです。

先ず「アフリカ大陸は、どれくらいの大きさでしょう?」という質問から記事が書かれています。

書き出しは、「ロシアの半分?」多くの人がそう思っているのではないか? ということです。私も中国の半分くらいかな? と、思っていました。

メルカトール図法の地図では、確かにそう見えます。でも実際は、日本とアメリカ合衆国、さらにヨーロッパ諸国とインド、そして中国を合わせた面積と同じくらいだというのですから驚きです。


ところで特集記事は、ルワンダで小学校を運営しながら、日本各地で講演活動を続けるトワリ・マリールイズさんの話が中心で構成されています。


ルワンダは、25年前に国民同士の大量虐殺事件が起きた国です。衝撃の虐殺事件から25年経って、再生の道を歩むルワンダの現状を紹介しながら、アフリカの現状を話されています。


2000年時点でサハラ以南のアフリカには、4370万人も小学校に通えない子供がいました。2016年現在では、3400万人にまで減少しました。

教育を受けられるようになった子供達は増えたとは言え、サハラ以南のアフリカでは、5人に1人が小学校に通えていないのも現実です。


アフリカ大陸に縦横に引かれた直線的な国境線の数々は、欧州各国の植民地支配の名残です。

アフリカ諸国の公用語は、宗主国の言語に拠っていることが多く、英語・フランス語・ポルトガル語など、人々は母語以外の言葉を用いて暮らすことを強いられています。

こうした一種の分断が、今でも続くアフリカ各地の紛争の遠因になっていると言われます。


1990年の時点でサハラ以南のアフリカでは、ほぼ5人に1人の5歳未満児が命を落としていました。

国際社会の支援や各国の努力にも関わらず、その後の10年間、年間死亡削減率は2%以下と、改善のペースはほとんど上がりませんでした。

改善の傾向が見えるようになったのは、2000年代に入ってからです。ユニセフをはじめとする国際協力を後ろ盾に、政府の主導で保険制度の強化と、コミニュティベースの健康支援が実現していったことが要因です。


2004年から2010年にかけて、エチオピア政府は3万4千人保健員を訓練して国内各地の医療現場に配置しました。

その結果エチオピアの5歳未満児の死亡率は、2001〜2011年の10年間で1000人あたり百六十六人から八十八人に半減しました。

しかし残念ながら、同じサハラ以南のアフリカでも、シエラレオネやコンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国を含む西部・中部アフリカでは、5歳未満児の死亡率の削減スピードが、まだ3分の2程度に留まっています。


アフリカでは今、富裕層と貧困層の格差が生まれています。こうした格差は「命の格差」となって年々広がり、子供の死がより貧しい地域と層へ急速に集中しつつあるとマリールイズさんは話されています。


『子供は未来へのともし火』 その火をつないで行くために、私たちは何ができるのでしょうか? マリールイズさんが語るアフリカの現状から、私たちも考えてみたいと思いました。