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幼児教育を語るひろば

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人生百年時代

 人生五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり
 ひとたび生を受け 滅せぬものあるべきか


信長が好んで謳った敦盛の一節です。

現在日本人の寿命は80歳を超えましたが、室町時代の平均寿命は14歳、江戸時代は22歳と言われます。

信長時代の「人生五十年」は、長寿を全うしたうちに入ります。


六十一歳の祝いを、「華甲」の祝いと言います。「華」という文字は、十が六つと一があっておめでたいので、六十一歳をお祝いしました。

「還暦」には、本卦(生まれた年の干支)に還るという意味があります。還暦を過ぎれば新しい人生を迎えることになるので、「華甲」は人生の最出発を祝うことにもなるのです。


つい最近まで、米寿(88歳)まで生きれば最高と言われました。今は、米寿を過ぎても元気で活躍している人が一杯います。いずれにしても、おめでたいことです。他人事では無いと、わが身に鞭打つ始末です。


おめでたいと言えば端午の節句に柏餅を食べますが、「柏葉寿」というお祝いがあります。柏という植物は、子葉が芽生えないうちは親の葉が落葉しないので、昔から子孫が絶えない縁起の良い木とされました。


テレビの某コマーシャルで、「人生百年時代」を強調していました。「白寿」と言えば、99歳の祝いです。(百の字から一を取れば白になるので) それでも、「白寿は稀なり」と言われました。(ちなみに「茶寿」は108歳の祝い、「皇寿」は111歳の祝いを言う。)


とは言え、「死生命有り」です。人の生死は天の意志で定まるので、人間の力ではどうしようも無いと、論語は教えています。

孔子の弟子司馬牛が、自分に兄弟がいないことを嘆いたところ、子夏が「人の生死は天の意志で決まるので、常に他人に礼を尽くして交われば、皆兄弟と同じだ。」と、慰めた古事に由来します。


長生きしても悪事を重ねた恥多い人生なら、「不倶戴天!」と、 人々から嫌われます。

「人生百年時代」と言われても、「人事は棺を蓋いて定まる」のです。



児童虐待死

厚労省から、平成17年度の児童虐待の実状が公表されました。

虐待される子供の数は、年々増加しています。17年度は、13万3千件以上にもなりました。虐待によって死亡した子供の数も、49件と増えました。
その内でも、1歳の誕生日も迎えないまま殺された子供が、半数以上に達します。むごいことです。

「人生百年時代」なのに、虐待死した子供たちもさぞ無念のことと、悲しみを禁じ得ません。