幼児教育を語るひろば

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放射線教育

放射線教育と言われても、実は馴染みの薄い教育活動です。福島県以外の自治体では、放射線教育を本格的に実施する例はまれです。

福島第一原発の事故で避難した福島県出身の子供へのいじめなどが発覚したことを受けて、文科省も14年に小・中学生向けに放射線に関する副読本を作成しました。


そんな背景から福島県浜通りの高校性16人が、べラルーシに派遣されました。隣国ウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故の対応に当たった同政府関係者との面会や、放射線の研究施設、子供たちを放射線の低い地域で保養させる施設などの視察が目的です。


この様子が、朝日新聞 教育欄の「 いま 子どもたちは 」に掲載されています 。愛読している長寿記事です 。11月24日付から、副題「 福島の未来を学ぶ」で4回にわたって紹介されます。

派遣された高校生たちは、チェルノブイリ原発事故で強制移住させられた住民の31年後の苦悩の声を直接聞くことができました。高汚染地帯では、今でも立ち入りが禁止されています。

農業国の(特に酪農)ベラルーシですから、汚染された農地や飼料作物の放射性物質の除去や低減に力を入れてきました。31年経って、ようやくその成果が出始めてきています。


2011年3月に、福島第一原発の事故が発生しました。あれから6年余、福島から避難した人たちと移住先の住民との間で色々なトラブルが起きています。

賠償などを巡る避難者へのやっかみや陰口、避難してきた子供たちへのいじめ、その他様々な摩擦が数多く報道されています。

被災地の帰還可能地域は増えましたが、双葉郡から避難した人たちは、 未だに2万人余が避難生活を強いられています。派遣された高校生の中にも、被災者に対して後ろ向きのイメージを持っている子がいました。

でも被災者たちに言わせれば、原発事故さえ起きなければこんな非難は受けなかったと言うはずです。避難者全員が、故郷に帰りたい、元の生活に戻して欲しい、と願っているはずです。


帰国した高校生の一人は、「 将来は生まれ育った福島で就職し、故郷にずーっと関わって行きたい。」と言っていました。訪問の成果が見られます。


原発事故からの完全復興は望めないものの、放射線教育を通して多くの国民が復興意識を更に身近に感じて、風評解消にも積極的に取り組んで欲しいと思っています。