幼児教育を語るひろば

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選挙と言葉

重箱の隅をつつくような話で恐縮ですが、つい気になったものですから・・・

選挙に美辞麗句がつきまとうのもうなづけますが、言葉は思想の表現とも言われます。だからたとえ選挙でも、大切に使って欲しいのです。

今回の三極対決と言われる総選挙も、候補者が正しい言葉で語るならば、国民も物の見方や考え方を正す余裕が生まれます。


安倍首相は、自由民主党を「進歩する保守党」と言いました。小池党首は、希望の党を「寛容な改革保守党」と言います。

保守 とは、伝統を守り、物事の考え方や風習を、安易に改めたりしないということです。保守点検と言えば、正常な状態を保って、それが損なわれないようにすることです。

ただ一般的には、保守と言うと古い思想で反動的な態度を指すような感じがするので、進歩する保守とか寛容な改革保守などと表現しているのだと思います。

保守は古い思想・反動であって、革新は進歩であるということではありません。保守とか革新とか言うのは、従来からのものを維持していくか改めるかという手続きの問題なのです。

だからそれが直ぐに、政治の正しい方向に向かって退歩するとか進歩するとかいうことと結びつくことは無いのです。

単純に「古いものは悪い」ということにはならないし、「新しいものは良い」ということにもならないのです。


希望の党に受け入れられなくて急遽立ち上げた立憲民主党は、リベラル派を自負しています。リベラル ( liberal ) はコンサイス英和辞典によると、自由思想の・進歩的な・寛大な・気前のいい・豊富な・自由な・・・ などの意味があります。

自由は良いことですが、憲法改正・消費税増税・社会保障・安全保障などに対する政権批判が強すぎると、立憲民主党が主張する自由さ・寛大さ・豊富さなどが失せて行くのではないでしょうか? 


要するに、古い ー 新しい ・ 速い ー 遅い ・ 大きい ー 小さい ・ 長い ー 短い と言うような数量的結果と、善悪 という価値とは、必ずしも一致するものでは無いということです。


例え一時的な選挙言葉であっても、大事なことはどのようなことをどのように訴え、そして何を何のために改めようと主張しているのか?   目的意識に照らして表現しなければ、言葉が価値に結びつくことはありません。