幼児教育を語るひろば

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人の命

きょうは 「こどもの日」 ですが・・・  
子供たちは、守られているでしょうか?


また仙台でいじめを訴えていた中2男子生徒が、自殺しました(4月26日に)。 彼は昨年6月 校内で実施したいじめ調査のアンケートで、「悪口を言われた」
などと記入していました。

アンケートに答えるということは勇気のいることで、そこからいじめの深刻さが伺えます。学校側は、本人やいじめた生徒4名から事情を聴取して、それなりに指導し、解決したと判断していました。

でもいじめはそんなに簡単に解決するものでは無いことを、過去の事例が色々と教えてくれています。事実いじめはその後も続いて、男子生徒は遂に自殺にまで追い込まれてしまったのです。


このような事件が起きるたびに、いじめを重大事態として対応しない担任・学校・教育委員会の姿勢・不手際が問題になります。事件が起きてからでは、いじめの内容をいくら詳しく調べても後の祭りです。失われた尊い命は、もう戻ってはきません。


ちょうど今読んでいる本(国木田独歩の短編 「郊外」)に、こんな一節があるので紹介します。いじめ対策の参考になると思います。

主人公の時田先生

 時田先生、名は立派なれど村立小学校の教員である。それも四角な顔の、太い眉の、大きい口の、骨格の逞しい、背の低い、言うまでも無く若い女などには余り好かれない方の男。
 そのくせ生徒にも父兄にも村長にも極めて評判のよいのは、何処か言うに言われぬ優しい処が有るので、口数の少い代りには嘘を言うことの出来ない性分、それは眼でわかる。何時も笑みを含んでいるので。


友人の画家 江藤の時田先生評

 君がこうやって村立小学校の校長それも最初は唯の教員から初めて十何年という長い間、汲々乎として勤めお互いの朋輩にはもう大尉になった奴も居れば法学士で判事になった奴も居るのを知らん顔で羨ましいとも思わず平気で自分の職分を守ている。勿論これはキミの性分にも依るだろう。しかしそれはどちらでもいい。ともかく一心専念にやっているという事が僕は君の今日成功している所以だと信ずる。成功とも! 教育家としてこの上の成功はないサ。父兄からは十二分の信用と尊敬とを得て何か込み入ったことは皆な君の処へ相談に来て君の判断を仰ぐ。僕は今の教育家にこういう例は余り無かろうと思う。


欲は言いません。こういう先生 こういう先生の学校では、いじめは起きません。起きても適切に対応してくれます。そう強く思いました。


自殺者が多い踏切り近くの八百屋の主人の言葉

 「何をしても命あっての物種だ」と大きな声で独り言を初めた、「どうせ自分から死ぬるてェなァ、よくよくだろうが死んじまえば命が無えからなァ」
 この時クスリと一声、笑いを圧し殺すような気配がしたが、主人はそれには気が付かない。
「命さえ有れば又どんな事でも出来らァ。銭が無えなら稼ぐのよ、情人が不実なら別な情人を目っけるのよ。命が無くなりゃァ種なしだ」



命あっての世の中・人生です。大事に使いましょう !