幼児教育を語るひろば

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花の命

 久方の  光のどけき  春の日に
         しず心なく  花の散るらむ

                                (小倉百人一首 紀友則)

日の光はのどかな春の日なのに、どうして落ち着いた気持ちもなく、あわただしく花は散るのでしょうか?

ほんとうに花の命は短くて、 花が咲くまでには半年も1年もかかるのに、 桜も
チューリップも1週間しか咲いていません。

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ソメイヨシノ

わが家でも月下美人やサボテンの花は、一夜の命です。 朝顔は午前中、芙蓉は
1日花、ドイツアヤメは3日間ほどです。

花の種類は実に多く、そのつくりやしくみは多様で、形も色も違います。だから寿命も違うのでしょうか?

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サボテン
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スズラン

花には原則としてメシベとオシベがあり、花びら・萼(がく)・苞(ほう)が
あって、それが花柄で枝についています。

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ツツジ

メシベはオシベの花粉がつくと、管が伸びて胚珠に達し、やがて種(たね)に
なります。

花びらは美しい形や色を持っていますが、つぼみの時はオシベやメシベの保護をしています。萼や苞もつぼみを保護していますが、花びらと見分けがつかないものもあります。

時には、オシベが花びらに変わってしまうこともあります。(八重咲きの場合) 
以上は原則ですが、形・色・枝や茎についてる様子は千差万別です。

椿姫で有名なツバキは、日本列島・朝鮮半島・中国 山東半島に分布します。日本では古くから鑑賞花木として、ツバキの栽培が盛んでした。園芸品種もたくさんあって(文化・文政時代には、すでに400〜500種もあった。)日本の椿は世界的にも有名です。

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ツバキ

江戸時代には、「百椿集」・「百椿図」などの文献がベストセラーでした。(江戸でも京都でも出版された)  同時代に京都で作られた「百椿図」の序文に、烏丸光広という人がこう書いています。

日本の花は桜と言われるが、いまでは花と言えば椿になった。

ツバキを椿と書くのは国字で、中国で椿(チュン)と呼んでいるのは、センダン科の落葉高木「チャンチンチャンチン」のことです。(庭木や街路樹として植えられ、7月頃白い小花をいっぱいつける。)

ところで椿姫(小デュマ作 1824〜1895年)ですが、主人公のマルグリット・ゴティエは、月の25日間は白いツバキを、後の5日間は紅いツバキの花束を持って、劇場や社交界に現れるのを常としていました。