幼児教育を語るひろば

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近頃の若者は・・・

テレビを見ていたら、某会社の入社式に多くの親が付き添って参加していました。そう言えばだいぶ前から、大学の卒業式や入学式にも親が参加しているのが、話題になっています。

幼稚園や小学校ならまだ分かりますが、髭を生やした大男や結婚適齢期の女性が親に付き添われて入社式とは、後期高齢者と言われる我々年配者には理解し難い現象です。


キリンやシマウマは、生まれて1〜2時間もすれば、時速何十キロメートルで走り回ると言われます。その代わり、妊娠期間は350日ほどで、母体でしっかり育てられます。

ライオンやトラは、生まれた時は目も見えず耳も聞こえません。もちろん走り回ることなど出来ません。妊娠期間も100日ほどで、母体で十分に育ってはいません。でも親が猛獣ですから、外敵が近づいて来ないので安全です。

人間はどうでしょうか?  妊娠期間は280日前後もあり、キリンやシマウマに近いのです。 それならしっかり育っているかというと、生まれてからも世話が大変です。

生まれたばかりの赤ちゃんは、歩けないし食べ物を自分で食べることも出来ません。少なくても母親は、1年間は片時も目を離さずに育児に関わらなければなりません。

1年も経つとヨチヨチ歩きするようになりますが、だからもう独り立ち出来るか?  というと、そうではありません。社会生活に適応するようになるまでには、まだ十数年間はかかります。

人間 元々は手がかかるように出来ているので、入社式の付き添いも仕方ないのでしょうか?

それでも江戸時代以前は、10〜15歳で男子は「元服」 女子は「髪上げ(結髪)」して、大人の仲間入りをしました。今は20歳にならなければ、「成人」として認められませんが・・・

近頃の若者を見ると、肉体的な成長は早いが、精神的にはなかなか大人になれません。そんなことを言うのは、年寄りの冷や水でしょうか?

ついこの間、18歳以上に選挙権が与えられました。選挙権を得たということは、「独立した社会人としての自覚と責任において行動しなさい。」 ということなのです。

「独活の大木」 と言う諺があります。肉体的な成長が早く体だけが大きくなっても、何の役にも立たない若者ばかりが増えるのでは困ります。「山椒は小粒でもピリリと辛い」 例え体は小柄でも、中身だけは大きく優れた人物であって欲しいと願っています。

若者の頼りなさを嘆くのは、老人の悪い癖かも知れません。でも裏返せば、それだけ若い人たちへの期待が大きいのです。