幼児教育を語るひろば

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教育 重大ニュース

教育界では、今年も色々な問題が起きました。でも、 「10大」 と数えるほどではありません。それは良かったのですが・・・

やはり「いじめ」問題がトップでしょうか。全国各地で、いじめによる自殺事件が後を絶ちません。福島の原発事故で、避難した子供たちが、避難先でいじめを
受けるという事件も起きました。

このブログでも、いじめ問題に触れなかった年はありません。どうしていじめは無くならないのでしょうか?

ここから自説になりますが、いじめは無くならないと思います。何故なら、本能的な問題だからです。

いじめを無くすには、人知を深め知性を磨くしか手立てはありません。そして
大事なことは、豊かなコミニュケーション・システムづくりです。

いじめは、闘争本能の表れとも言われます。攻撃性や攻撃衝動は、動物の起源に由来します。

動物は、2つの理由から闘います。1つは、順位制のもとで自分の優位を確立するためです。1つは、一定の地域に自分の縄張りを確保するためです。

でも人類は、長い年月をかけて闘争本能を儀式化・様式化することに成功しました。また転移行動によって攻撃性を抑えるようになりました。スポーツや祭りの行事が、良い例です。

さらに統制のとれた順位制社会や縄張り社会を、社会組織としてつくり上げてきました。マナーや法律が、それをより強固なものとしました。

人類は、このようにしていじめを無くす方法を生み出してきたのです。この方法に従えなければ、残念ながら人間性も人格も育ちません。動物にも劣る存在でしかありません。

と言って本能論を持ち出しても、いじめ対策には役立ちません。私が言いたいのは、闘争本能を儀式化・様式化する、あるいは転移行動を工夫する活動を、家庭でも学校でも強力に押し進めて欲しいということです。

そのためには、子供たちのコミニュケーション・システムを豊かにすることです。特に学校は、彼らにとって気分良く過ごせる場でなければなりません。

いじめる子の多くは、社会的なストレスや生活環境から受ける緊張状態を持っています。常に感情的な爆発の可能性があり、知性によるコントロールが利きません。家庭や学校が、冷たく殺風景な環境だと、攻撃衝動や攻撃性をより助長します。

だからこそ、コミニュケーション・システムが豊かであることが求められます。コミニュケーション・システムは、平和な落ち着いた環境からしか生まれないのです。


もう一つ重大ニュースがあります。それは中央教育審議会が、2020年度からの学習指導要領案を答申したことです。

学習指導要領は、ほぼ10年ごとに改定されます。現行の指導要領は、平成10年の「ゆとり教育」をうたった旧指導要領が批判され、改定されたものです。

ゆとり教育では、学力も低下するし、学ぶ力も生きる力も弱まったというのです。あまり旧指導要領の功罪が議論されないままに、学習内容が増え、一挙に
詰め込み教育化した現指導要領が誕生しました。

授業時間が増え、小学校では英語の教科化やプログラミング教育の必修化が試みられました。授業時間の確保や教員数の増員が後回しになったので、現場は色々としわ寄せを受けることになって混乱しました。

2020年度に改定される指導要領には、次のような狙いがあります。

*自ら問題を見つけ、新たな価値をつくり出す力を育てる。
*「何を学ぶか」だけでなく、「何ができるようになるか」を重視する。
*大学入試改革とも連動して、小学校から大学までの教育を一体として見直す。


未来社会を見据えた学習内容を意図しているようですが、現場が消化不良を起こさないように万全の配慮を望みます。


来年は怒りの年で無く、笑いの年にしたい !

 Laugh and grow fat.