幼児教育を語るひろば

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よくない友だち

川崎市の中学1年生R.U君が殺害されてから、1ヶ月余が経ちます。
小学生時代は明るく活発でスポーツ少年だったR.U君が、中学生になったら不良性のある子たちと付き合うようになりました。

あの仲間にさえ入らなければ事件は起きなかったと、多くの関係者が悔やみます。でもR.U君にすれば大事な友だちで、みんないい奴らばかりだったはずです。

この年頃は友だちがいなければ問題児扱いされますし、いればいるで選んだ友だちによって「よくない友だち」と批判されます。

「よくない友だち」とは、どんな友だちのことでしょうか?
一般的にはその子と付き合うことによって、良くないことを覚え・生活が乱れ・勉強も疎かになり・親や先生の言うことを聞かなくなります。

親や先生にしてみれば、そんな友だちとの付き合いを一刻も早く止めさせたいと考えます。でも子どもにとっては、大事な友だちです。注意されても聞く耳は持ちません。かえって反抗がひどくなり逆効果です。

それにR.U君の場合は母子家庭でしたから、母親も仕事を持っていて彼に関わる時間が無かったようです。裏返せば、R.U君がよくない友だちを選んだ遠因でもあります。

友だち関係というのは、片思いでは成立しません。「類は友を呼ぶ」と言いますが、お互いに共通の付き合う理由があるのです。

中学生がどういう友だちを求めているか?  古い調査資料があります。

*友だち思いで親切な子。  *何となく気心が合って信頼できる子。
*悩みを理解し、慰めたり励ましたりしてくれる子。
*軽い気持ちで付き合える子。  *趣味や興味が同じで、一緒に楽しめる子。

(これらが上位です)

*まじめでしっかりした子。  *きちんとした家庭の子。
(こちらは母親が希望する友だちです)

幼児や小学生の頃は、近所の子・席が隣りの子・親戚の子・・・ など、身近な友だちを求めます。(接近性の原則) 中学生になると、趣味が同じ・悩みが共通・気心が合う・・・ など、似た者同士が集まります。(類似性の原則)

いったん友だち関係を築くと、よくない友だちと分かっても仲間は大事な味方ですから、関係は容易には崩れません。友だちのことを悪く言われると、自分のことを悪く言われたように思ってかばい合います。

何故なら自分のことを一番理解してくれているのは、いま付き合っている友だちしかいないと信じ合っています。彼らを引き離すには、彼ら以上に理解してくれる人(分かってくれる人)が現れない限り不可能です。人は誰でも自分を理解してくれる人を求め、その人を友人として選ぶのです。

良い友だちは最高の財産ですが、「人は善悪の友による」と言われます。心して友だちを選びましょう。