風鈴
江戸風鈴と南部風鈴 (暑さ凌ぎに吊るしました 2014. 7. 15)
軒下に吊るす風鈴は、江戸時代から夏の風物詩です。
ガラス製の風鈴が現れたのは、江戸時代中期と言われます。ただ当時はガラスが高価だったので、南部風鈴のような金属製や、陶芸釜で焼いた陶器の風鈴が多かったようです。
風鈴は、中国は唐の時代に、吉凶を占った占風鐸(せんふうたく)が起源だと言われます。今でもお寺の四隅に下がっている風鐸がそれです。
風鈴の音は風流ですし、癒しの音です。でも近頃は、住宅事情もあるのでしょうか? 特に都会では「うるさい!」と、騒音扱いされて嫌われているようです。
わが家の江戸風鈴は、知人の I さんから戴いたものですが、絵付けの折りに名前を描き入れてもらってあります。絵付けは、ガラスの内側に描くのですから、熟練の職人さんでないと出来ない芸です。
南部風鈴の方は、ふた昔も前に東北を旅行した時に買ったもので、一緒に南部鉄瓶も求めてきました。毎年思いつくと吊り下げますが、幸いご近所から苦情を頂いたことはありません。