幼児教育を語るひろば

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いまどきの若者たち

こんなタイトルだと、年寄りの伝統的な繰りごとと言われそうです。実際にいまどきの若者たちについて、自信を持って考察しているわけではありません。

過日たまたま見ていたテレビに、韓国の人気アイドルグループ「少女時代」が出演していました。韓国のKポップグループの人気は、いまやグローバル化しているようです。集まった若者たちは、一緒に体を揺すり・髪の毛を振り回し・絶叫していました。
若者たちは放心状態で、恍惚感に浸っているようです。殆どが、10代でしょうか?

これらの行動は、もちろんアイドルグループから発信される強い刺激への情緒的反応です。 ただ聴衆として集団として反応していることが、特徴です。もし若者が、たった
1人でアイドルの歌や踊りを見ているのなら、決して体を揺すったり絶叫したりすることは無いと思います。

イギリスの著名な動物学者デズモンド・モリスは、「若者たちは、アイドルに対して体を揺すったり絶叫しているのでは無い。自分自身のために、あるいは集団(聴衆)のために体を動かし、叫んでいるのだ。」と言っています。

若者たちは、アイドルグループの出演で、体を揺する・髪の毛を振り回す・叫ぶ・笑う・泣く・・・・ など、非言語的な活動で表現し合っています。公演会場は、若者たちの重要なコミュニケーションの場になっているようです。
ことによると、いまどきの若者たちのコミュ二ケーション能力や人間関係能力を培う場・機会になっているのではないでしょうか?


最近の若者たちは、社会性が未熟だと言われます。
子どもたちは、先ず家庭の中で社会性の基礎が築かれます。やがて学校へ通うようになり、先生・友人・地域社会の人々との人間関係から影響を受けて、より社会性が豊かになってきます。

ところが最近は、少子化や社会情勢の影響もあって、家庭での幼児期の体験が貧弱な場合があります。過保護・過干渉・放任・知育偏重・エリート志向・・・・ など、偏った子どもに育ててしまう傾向があるのです。

そんな子どもたちは、自己中心的な体験しかありません。学校へ通うようになっても、家庭と学校の生活体験のギャップが大きくて、それぞれの環境に適応出来ません。そのため、人間関係につまづくことになります。それでは社会性は育ちません。

それに自己中心的な子どもは、相手の気持ちがわかりません。つまり「共感性」が育っていません。社会性が育たない原因が、ここにもあります。

人目を気にする年頃・劣等感が溜まる年頃・・・・ そこから抜け出す手段として、アイドルやKポップグループの公演は、いまどきの若者たちに役立っているようです。