
小雨の中で咲いた うす紫色のあさがお (2011,7.31 朝写す)
大震災の余震が、まだ続いています。今朝も福島県浜通り地方では、震度5強の
地震がありました。東京でも震度3で、眠りを覚まされました。
新潟・福島県では、豪雨に襲われています。死傷者も出ているようですが、多くの
人が避難を強いられています。今年は、天災の年でしょうか・・・・
あさがお
あさがおのつるは、左巻きです。幼い頃、ケンカ言葉によく使わせてもらいました。
あさがおに つるべとられて もらい水 (千代女)
あさがおの伸びは速いのですが、ひと晩でつるべを支配するとは考えられません。
多分あさがおの伸びを待つ、加賀千代の優しい気持ちの表れだと思います。
あさがおの花の色は、多彩です。
白・赤・青・紫・紺・藍・茶・ねずみ・・・・ と。
あさがおは、種を薬用(下剤や利尿剤)にするため、奈良時代に唐から輸入されたと言われます。
花を観賞するため盛んに品種改良が行われたのは、江戸時代です。特に大輪花や
変わりあさがお作りは、この時代から熱心に取り組まれるようになりました。
あさがおの遺伝子の研究は、日本が一番進んでいるそうです。
大輪花のあさがおを育てるには、大変な苦労があります。
種選びから始まって、蒔く時期・苗作り・移植用鉢・土・肥料・水遣り・手入れ・日照
時間・・・・ など、米作り以上の手間がかかります。
江戸時代から、入谷(台東区)・染井(豊島区)地区で、あさがおが多く栽培されました。育ったあさがおは、あさがお売りが、早朝から「アサガオー アサガオー」と江戸
市中を売り歩きました。
明治の中頃から大正の初めになると、入谷のあさがおが大繁盛しました。その名残りが、今年も7月6~8日に、「あさがお市」として賑わいました。