幼児教育を語るひろば

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被災地の子どもたちを思う

東北関東大震災が発生して、20日近くになります。 被災地の子どもたちは、いま
どんな暮らしを強いられているのでしょうか? 多かれ少なかれ地震や津波を恐れ
て、不安な毎日を過ごしている様子が想像できます。それに加えて、福島第一原発
の事故です。目に見えないだけに、子どもたちの恐怖心を煽っていると思います。

「もうあんな地震や津波は来ないよ。」 と言われても、自分の意志に反して絶えず
意識の上に浮かんで来て、 その恐怖に取りつかれているはずです。 その脅迫
思考を、そう簡単に追い払うことはできません。避難所に避難している子どもたち
は、いっそうその思いが強いはずです。

災害以前の環境とは大違いですから、夜も落ち着いて眠れないと思います。眠れた
としても、熟睡はできません。夜中に突然起き上がり、怯えたり泣きわめいたりして
いるのではないでしょうか? きっと、一晩中脅迫思考に苛まれていると推測します。

日中でも、些細なことで怒ったり泣いたり、ヒステリー状態になっている子どもがいる
と思います。「病は気から」と言われるように、心身症のような症状を表す子もいます。

強迫観念に伴って、感情の起伏が激しくなる子もいます。 余震がまだ続いています
から、感情の起伏も周期的に繰り返されます。つまり、躁鬱病のような症状になって
いる子もいるはずです。

赤ちゃん返りして、指しゃぶりや爪噛みなど、習癖異常の現れる子もいます。地震や
津波が怖くて、外出できない子もいます。登校(園)も、難しいでしょう。

ひと口に子どもと言っても、発達段階によって差はあると思います。 大部分の子ども
たちは、環境に適応する能力を持っています。 だから、あまり心配する必要はありま
せん。ここでは、避難所のような特殊な環境に馴染めない子を問題にしているのです。私なりに、そんな子どもたちを援助する手立てを考えてみました。

 子どもの心情や立場を理解してあげる 
 *子どもの手をしっかり握ってあげる。(スキンシップ)
 *絶えず子どもに話しかけて、子どもの気持ち・要求をよく聞く。
 *食べ物・言葉・行動をよく観察する。
 *子どもの異常(症状)に、早く気づく。
 *起床・就寝・食事・運動・・・ 生活リズムを整えてやる。
 *散歩に連れ出すなど、気分転換を図ってあげる。
 *子ども同士が、接触(遊び)するように心がける。
 *レクリエーションなど、情緒的交流を持つ。
 *漫画や絵本・画用紙や工作用紙・筆記具や色鉛筆などを用意して、
  ひとり遊びガ出来る環境を構成する。


子どもの異常に気づいたら、避難所内でも、医師や臨床心理士に診てもらう必要が
あります。多くの人に声をかけて、応援を求めましょう。素人判断は、危険な場合も
あります。子どもは自分で治すことができませんから、やがて治るだろうと放置しな
いように注意しましょう。