幼児教育を語るひろば

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教師の見立て

「見立て」と言えば、普通はお医者さんの診断のことです。「見立て違い」となると、
大変なことになります。
特捜検察官の見立て違いが、問題になっています。これは見立て違いというより、
虚偽を真実に摩り替えようとした事件ですから許されません。

教育界にも、見立て違いはあります。
「あの子はダメな子・出来ない子」と教師が見立てると、子どもはいつもそういう
目で見られます。それに教師には妙な面子があって、いつまでも見立てにこだ
わります。いったんダメな子とレッテルを貼られると、教師はレッテルを通して
その子を見ますから、真実の姿は見えてきません。

レッテルを貼られた子は、どんなに素晴らしい素質を持っていても、なかなか認め
てもらえません。だからその子の素質は、どんなに素晴らしくても伸びません。

人は誰でも、初対面の相手を第一印象で見立てます。 それが先入観となって、
今後の付き合いに影響するのは事実です。でも先入観には、プラスのスイッチと
マイナスのスイッチが働くのです。

プラスの先入観は、相手の良さを認めようとしますが、マイナスのそれは、相手の
欠点やあら捜しをします。スイッチをどう働かせるかは、その人の人間性や経験が
ものを言います。教師の場合は、人間性プラス専門性です。

見立てを間違えると、教師が気づかぬうちに、子どもの自信や希望や生きがいまで
も奪ってしまうことがあります。さらに評価という名で子どもを枠付けしてしまうと、
子どもは益々救われません。

どんな子も、他の子が真似できない光を持っています。教師がその光を無視すると、
その光は、だんだんに消えて行ってしまいます。