幼児教育を語るひろば

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問題行動調査

14日文科省は、小・中・高・特別支援学校における児童生徒の「問題行動調査(09年度)」結果を公表しました。

それによるといじめの件数は、72778件で3年連続で減少しています。3年前と比べると4割も減少しているようですから、事実なら喜ばしいことです。
ところが暴力行為は、60913件で過去最高を更新し、前年度よりも2%増加しています。いじめの結果と相容れないような気がします。

いじめは見えませんし 暴力行為ははっきり分かりますから、その違いでしょうか? 
文科省もいじめの実態把握が、不十分な恐れがあると指摘しています。

他には不登校・高校中退者が、前年度より減少しています。これも何よりのことです。
然し 自殺者は、前年度より29人増の165人もいます。注視しなければならない現象です。しかも警察庁の別方法による集計では、306人に達すると言われますから、より心配になります。

ところで不登校が減少(3%減)したと言っても、174158人もいます。これは、無視できない数字です。
不登校の理由や不登校の状態は様々です。家に閉じこもっている場合は、子どもの所在がそれなりに把握できます。でも 家は出ているけれど、学校へは行っていないという場合は(中・高校生に多い)、子どもの所在は分かりません。と言うより、親は
不登校に気づきません。

子どもが不登校になると 「無理に登校しなくてよい」 と、教育専門家(相談機関)・
医者・学校の先生、時には親自身もそう言います。
確かにそう言えますが、その後の具体策がはっきりしないのが現状です。子どもに
よって事情の違うこともあるのですが、学校や行政の対策がまだ確立していないの
です(受け皿が無い)。
現状では、不登校の子どもが通う学級を設置したり、フリースクールに通わせたり
するのが精一杯です。

はっきり分けることは難しいのですが、学校へ行かない子どもは、
2つのタイプに分けられます。


1つは、行かなければならないことは分かっていても、行きたくない子どもたちです。  (反抗型)
もう1つは、行きたいことは行きたいけれど、行かれない子どもたちです。(脱落型)

前者は、先生や友だちとの人間関係が悪い・授業がつまらない・規則が厳しすぎる・遊びの方が面白い(非行の兆し)・・・・
後者は、学校(先生・友だち)が怖い・いじめられる・授業が分からない(勉強ができ
ない)・体調が悪い(持病がある)・・・・

いずれにしても、登校させれば解決する問題ではありません。不登校は、助けて欲しいという子どものサインです。解決の糸口は主として学校にありますが、家庭にもあります。
不登校の子どもたちは、サナギからうまく出られないでもがいているチョウと同じです。子どもの言い分をよく聞いて、前後の関係を理解した上で助言してあげれば、脱皮できるかも知れません。

不登校の子どもたちの生活は、どこかに不安定な部分があります。子どもの言動を少し離れたところから見守ると、不安定な箇所も突き止められます。是正は、難しいかも知れません。でも、根気よく付き合ってあげましょう。根気よい対応で、必ず道が開けます。

「問題行動調査」の結果を見ながら、こんな感想を持ちました。