幼児教育を語るひろば

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4~5歳児

私が勤めたS幼稚園は、4~5歳児を預かっていました。幼児後期の子ども
たちですが、きょうは彼らの特徴について書いてみます。

4~5歳児になると、いわゆる第一次反抗期を卒業します。
第一次反抗期は2~3歳頃に表われますが、辞書にある反抗とは意味が
少し違います。

何でも自分でやりたがり、出来ないことでもやると言って親を困らせます。
周りは振り回されて迷惑しますから、そこで反抗期と名付けられました。
でも子どもの発達のためには、この反抗は必要なことなのです。

幼児も後期(4~5歳児)になると、前期(2~3歳児)とは随分変わります。
親(大人)の言うことを、聞くようになります。手伝いもするようになります。
実は背伸びして、大人の真似がしたいのです。この変化を見逃してはいけ
ません。多少の失敗はあっても、積極的に手伝いを(真似を)させましょう。

そして手伝ってもらったら、必ず褒めてあげます。勿論失敗や間違いは、
きちんと注意します。時には叱ることも、必要です。
ただ叱るのは、言い分を十分に聞いた後からです。

こういう経験を経て子どもは、失敗や挫折から立ち直る力・やり直す力を身に
つけて行きます。幼児後期までに、ぜひ経験させたいことなのです。

2~3歳児の頃は、友だちと上手に遊ぶことが出来ません。でも4歳になると、
遊べるようになります。遊びながら友だちの行動を真似たり、遊びから言葉を
覚えたりします。社会性の基本を、学んでいるのです。

集団での遊びには、ルールがあります。遊びのルールを守ることは、社会の
決まりを守ることにつながります。ルール違反で、喧嘩になることもあります。
遊びでの喧嘩に、大人が口を出すのはやめましょう! 
解決は、子供たちに任せます。ただ相談されたら、助言してあげます。

5歳児は友だちを誘って、集団遊びを楽しむようになります。友だち関係から、
自分の立場や役割りも自覚するようになります。
ですから4~5歳児は、社会の決まりを身に付ける初期の段階と言えます。

社会の決まりは、家族からも学び取っています。だから家庭内での(特に親の)
言動には、注意が必要です。病気や事故に関しても、家庭の生活習慣が影響
します。安全養育の基盤が、家庭にあるからです。

4~5歳児の運動能力は、驚くほど発達してきます。自我意識も、強くなってき
ます。体も心もこの時期にほぼ出来上がって、将来まで影響を及ぼします。

今まで述べた4~5歳児の特徴は、あくまでも平均値です。子どもの発達は、
一人一人違いますから、体の発達も智恵のつき方も幅があります。

異常は早く発見しなければなりませんが、平均値にこだわる必要はありません。
平均値との違いは、子どもの個性として認めます。ゆったりした気持ちで子ども
の成長をを見守るのが、4~5歳児を持つ親の何よりも賢い子育て法です。