幼児教育を語るひろば

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厳島神社

日本三景の一つと言われる「安芸の宮島」も、厳島神社があればこそです。
平清盛
が広壮な社殿を造営したことで、全国に知られるようになりました。
毛利元就も厚く信仰し、保護しました。豊臣秀吉も、参詣したようです。

美しい朱塗りの柱や梁で構成された回廊は、いつ見ても素晴らしい造りです。
能舞台の幽玄なたたずまいも 満潮時には海に浮かぶ鳥居も、一幅の絵に
なります。境内のモミジも、だいぶ紅葉してきました。

今回は神話の世界から、厳島神社を探ってみました。厳島神社には、宗像
(むなかた)三神
が祀られています。この神々は海上交通の安全を守り、
漁業・海運業を司ります。

宗像三神は、美人の誉れも高い三姉妹です。特に美しいのが、市杵島比売命
(いちきしまひめのみこと)
です。「いちきしま」が転じて、「いつくしま」になった
と言われます。

他の二人は、奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)と多岐津比売命(たきつ
ひめのみこと)
です。奥津島比売命は、後に大国主命(おおくにぬしのみこと)
と結婚します。

市杵島比売命が抜きんでた美女だったので、後世の人は「弁天さま」と見立て
ました。弁天さまは七福神の一人で、インドの川の美人神様です。
 (いつの世でも美人願望は強いので、「弁天さま」と バラモン教の美人神様
 「吉祥天」を混同している地域があります。)

宗像三神という美人トリオが生まれた背景には、次のような話があります。

天照大神(あまてらすおおみかみ)と弟のすさのおのみことが、邪心の無い証に
「子生み」競争をすることになりました。天照大神は弟が腰に帯びていた十拳剣
(とつかのつるぎ)
を取り、これを三つに折りました。それを天真名ヰ(あまのまな
い)
の水で注ぎ、さらに噛み砕きました。 噛み砕いたものを勢いよく吹き出すと
霧になって散り、この三姉妹の神が誕生したというのです。

日本は海に囲まれた国ですから、海上運輸業を司る宗像三神が信仰を集めるの
は頷けます。 「宗像神社」の総本社は福岡県にあるそうですが、その分祀社は
全国に九千社あると言います。また「厳島神社」の分祀する神社は、「弁天社」
含めて六千社だそうです。

ノンビリと日本三景宮島の秋を訪ねながら、神話の世界に思いを馳せました。