幼児教育を語るひろば

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アニミズム

 けいとう


わが家に隣接する公園の花壇には、何時も きれいな草花が咲き乱れています。
実は役所から依頼された園芸業者が、四季折々管理しているからです。

ラベルに「けいとう」と書かれた花があまりにも見事だったので、写真に撮ってみま
した。筆の穂先のような、また可愛い炎のような花々です。私が知っている立派な
鶏冠のような花とはずいぶん違って、小ぶりで大変スマートです。多分新種か? 
外来種だろうと思いました。


写真を撮っていたら、背後で「こんにちは!」という幼い女の子の声がしました。
私は思わず振り返って、「こんにちは!」と答えました。

そうではなくて女の子は、ケイトウの花一つ一つに声をかけていたのです。傍には
お母さんが、笑顔で見守っていました。「そうか この女の子は、花との対話を楽し
んでいたのだ・・・」 と、私は気づきました。

花が女の子に 「こんにちは!」と、答えるわけではありません。 ・・・と考えるのは
大人たちです。女の子には、花の声が聞こえるのです。

幼児期は、「夢を見る時代」・「空想の世界に生きる時代」です。子どもたちは空想の
世界で、色々と想像を膨らませます。そしてそれを、どんどん発展させて行きます。

「お花さんたちは、いま何をしているのだろう?」 「歌を歌っているのかな?」 
「お昼寝かな?」 「どれがお母さんのお花だろう?」 「どれが子どもだろう?」
 ・・・・・・ 

空想力を育てることは、豊かな心の成長にとても必要なことです。心豊かに成長した
子どもたちは、発想力や創造力も豊かになってきます。

大人が子どもの話についていけないのは、空想力・想像力が乏しくなってきたから
です。 幼児期の思考はアニミズム的ですが、発想力や創造力を磨いている段階
だからです。

幼児期には、特に高価なオモチャを必要としません。自然物を遊び道具に見立てて、
じょうずに遊ぶことが出来ます。 子どもの夢や空想の世界を大事にして、子育てに
当たって下さい。